【ビジネスパーソン300人に聞きました!】取って良かった資格、これから取りたい資格。人気資格ランキング
昇進・転職などのキャリアアップを考える際に、資格取得を考える人も多いのではないでしょうか。日本で何らかの資格試験を受験する人は年間1000万人、人口の10人に1人を上ると言います。つまり、周りにはそれだけ努力しているライバルがいるわけです。新年や新年度が始まる4月は特に、何か新しいことを始めたくなる季節。そこで、25歳〜69歳のビジネスパーソン300名に“取って良かった資格と取りたい資格”、そしてその理由を聞きました。
ビジネスパーソンが取って良かった資格、取りたい資格とは?
ビジネスパーソンにとって資格は武器です。様々な場面において、持っていて損はないと言えるでしょう。これから資格を取ろうと思っている方にも参考になりそうな、取って良かった資格、取りたい資格を聞きました。
取って良かった資格で一番多い回答は、同率で「日商簿記検定 2級以上」と「TOEIC 600点以上」。3位は「実用英語技術検定 2級以上」、「基本情報技術者」、5位は「宅地建物取引士」、「危険物取扱者」という結果に。また、これから取りたい資格で一番多い回答は「TOEIC 600点以上」でした。以下、2位は「社会保険労務士」、3位「ファイナンシャルプランナー」、4位「宅地建物取引士」、5位「危険物取扱者」と続きます。グローバル時代を反映するように、取って良かった資格上位5位のうち2つ、英語の資格がランクインし、取りたい資格1位にはTOEIC600点以上があげられています。近年大手企業では、課長職でTOEIC550以上、部長職以上でTOEIC650以上が必須となりつつあると言います。資格取得を目指す際は、目標を定め、中難易度の資格から始めるようにしましょう。
取って良かった資格、その理由とは?
せっかく勉強するなら、仕事で使える資格を取りたいもの。満足度を上げるためには、取得後の成果も重要です。一方で、資格取得は一生懸命勉強して達成したという自信にもつながります。取って良かった資格の第1位だった「日商簿記検定 2級以上」と「TOEIC 600点以上」について、取って良かった理由を聞きました。
<日商簿記検定 2級以上>
- 履歴書に書けるから(男性/36歳/その他のサービス業/200万円以上~300万円未満)
- 勤務先での現金管理等をまかされているから(女性/51歳/その他製造/200万円以上~300万円未満)
- 就職の面接の際、アピールポイントができたので(男性/33歳/卸売・小売業(医薬品・化粧品・日用品) /300万円以上~400万円未満)
- 転職の際会社の選択が広がったから(女性/46歳/その他のサービス業/200万円以上~300万円未満)
- 経理担当になった時、いちいち基礎部分の説明を受けずにすんだから(女性/44歳/その他のサービス業/200万円以上~300万円未満)
- 就職の際、資格を持っていたことで書類選考が高い確率で通過したから(男性/42歳/製造業(A V ・家電・電気機械器具) /900万円以上~1,000万円未満)
<TOEIC 600点以上>
- USCPA合格とTOEICの高スコアがあったためにニューヨーク駐在ができたから(男性/43歳/サービス業(不動産業) /1,000万円以上)
- 外資系の転職の際、レジュメ上TOEICの点数は結構重要だから(女性/34歳/その他のサービス業/600万円以上~700万円未満)
- 外国人の方々とのコミュニケーションが円滑になったから(男性/30歳/その他運送業/700万円以上~800万円未満)
- TOEICのスコアが600を超える前後から英語の論文を楽に読めるようになったから(男性/54歳/その他官公庁/900万円以上~1,000万円未満)
- TOEICの資格を取って管理職に昇進できたから(男性/54歳 /製造業(A V ・家電・電気機械器具) / 800万円以上~900万円未満)
資格を取るには、日々の勉強が重要!
資格を取るとなると、独学、専門学校に通う、通信教育を受講するなど、少なくとも一定期間、勉強をする必要があります。忙しいビジネスパーソンにとって、仕事を抱えながら勉強の時間を取るのは至難の技。この期間、努力できるかどうかで、ほかの人と差をつけることができます。最後に、資格を取るにあたって苦労したことを聞きました。
<資格の取得で苦労したこと>
- 子育て中だったので、勉強時間を取るのが大変だった(女性/51歳/その他)
- 旅行業務取扱管理者を取るのに、覚える範囲が広いので、往復の通勤(片道約1時間半)で試験の日まで参考書などを読まなければならなかった(男性/52歳/その他)
- 独学だったから、勉強を続けるのが難しかった(女性/33歳/製造業(食料・飲料))
- 宅建の資格を取るのに、約1ヶ月睡眠時間を2時間にした(男性/38歳/サービス業(不動産業))
- 2年間の専門学校に通った(男性/68歳/その他)
資格取得の前に、将来の目的の明確化を
例えば、資格を取ることでキャリアアップをする、独立開業するなど、資格を取るには目的が必要です。目的が見えたら、役立ちそうな資格を調べてみましょう。ビジネスパーソンにとって、持っていて便利なベーシックな資格は、日商簿記、宅地建物取引主任者、ビジネス実務法務、知的財産管理技能士、販売士、ITパスポートの6つ。仕事をしながら資格を取るには、隙間時間をうまく利用します。通勤時間や就寝前など1日30分以上は勉強の時間にあてることがポイントです。自分の人生を自分で切り拓くためにも、今年は資格取得にチャレンジしてみませんか。
【調査概要】
調査タイトル:資格に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年1月24日~1月25日
調査対象:18歳~69歳のビジネスパーソン300名