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【元起業家100人に聞いた!】起業を失敗した理由はどこにある?

close up of businessman with smartphone and papers短い人生だからこそ、悔いなくやりたいことをやりたい! そう考えて、会社員から起業する人も多くいます。しかし、思いつきで起業をしてうまくいくほど、甘くないのが現実です。そんな時に知りたいのが、起業をした先輩たちの声。

かつて「独立・開業・起業」経験がある20歳以上の元起業家100名に、なぜ起業に失敗したのか、後悔していることは何か、今だったらどうするかなどを聞きました。元起業家100名の失敗から、成功へのヒントを見つけましょう。

起業は継続させることが何よりも難しい

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まず、以前「独立・開業・起業」を行った際の事業や会社の持続年数を聞きました。「5年以上」(30.0%)が最も多く、次いで「4年以上~5年未満」(19.0%)と約半数以上が4年以上持続したにもかかわらず、廃業せざるを得ない状況に追い込まれていたことがわかりました。起業安定して経営することがいかに厳しいかを示しています。

起業を継続できなかった要因から学べること

記事129_3例えば、30~40代で起業する場合、自分自身や家族のためにも約30年は経営を継続しなくてはなりません。そこまで本気で取り組むのであれば、経営計画書の作成は必須です。ところが中小企業庁「小規模企業白書(2016年)」によると経営計画を作成した人は、全体の5割。経営計画を作成したことがある人は、作成したことがない人に比べて、売上高の増加傾向が高いことがわかります。今回のアンケートで多かった要因、「営業不振」(34.0%)や「資金繰りの悪化」(24.0%)は、起業当初の経営計画書作成が解決のカギの一つかもしれません。

失敗は成功のもと!?元起業家が後悔していることとは?

最後に、「今だったらこうするのに」「こうしておけばよかった」と後悔していることを聞きました。今、起業を考えている人も元起業家の生の声を聞くことで自らが陥らないように、失敗を分析しましょう。

働かない役員を辞めさせるべきだった(男性/51歳/会社員)体調不良で健康に留意すべきだった(男性/44歳/会社員)

売り上げより継続を求める方がよかった(男性/41歳/その他)

ビジネスプランが甘かった(女性/53歳/会社員)

運転資金の十分な確保をする必要があった(男性/50歳/会社員)

人脈を広げることが不足していた(男性/45歳/会社員)

人材確保をするべきだった(女性/62歳/会社員)

人の話に流されず、自分の意思をしっかりと持つ(男性/40歳/会社員)

事業拡張をしなければよかった(男性/52歳/会社員)

人材教育をしっかりやればよかった(男性/43歳/会社員)

起業のリスクを減らすことが成功への近道

中小企業庁の「中小企業白書(2014年)」によると、起業の総合的な満足度は「大変満足している」(14.5%)、「満足している」(42.1%)と半数以上の人が満足していると回答しています。会社員とは違ったプレッシャーやリスクを負う必要はありますが、起業にはそれ以上の大きな夢があります。ただし、成功を夢見るだけでなく、失敗するリスクを知り、きちんと計画を立てることが大切です。例えば、オフィスも起業当初から無理をして借りるのではなく、レンタルオフィスを利用して、地盤を築くことも一つの手。まずは後悔しないように準備から始めることが重要です。

 

【調査概要】
調査タイトル:生活に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2016年7月13日~7月15日
調査対象:かつて「独立・開業・起業」経験がある20歳以上の社会人100名

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