在宅勤務をする人が仕事と私生活の境界線を引くには?
自宅をオフィスにしている人や在宅勤務をする人が悩む問題のひとつに、一日の労働時間が終わったときに仕事をきっぱりとやめるのが難しいということがあります。日曜日の午後でさえ、このプロジェクトを終わらせてしまいたい、この請求書だけは、この最後のメールだけは送ってしまいたい…と思ってしまうことがありませんか?
(写真提供:RLHyde)
誰でも、仕事と私生活の境界線を意識的に引くのが大切だということはわかっています。効果的なタイムマネジメントは、生産的かつ健全で、有益なビジネスへの鍵とも言えます。そこで今回は、時間を管理して仕事と私生活の境界線を引くための大切なポイントをご紹介していきたいと思います。
1.営業時間
特にビジネスをスタートさせたばかりで新顧客の確保にあたっている時期は、いつでもすべての人に対応していきたいと思ってしまいしまいまいがちです。しかしこれを続けていれば、一人だけで運営している人はすぐに息切れしてしまう可能性が高いです。
ですから、ビジネスの営業時間については注意して考える必要があります。そして営業時間を設定したら、それを厳守することが重要です。勤務時間を長めにとって対応時間を増やすことで競合相手に対する優位を図るのも良いですが、ライフスタイルとして継続させていけるものかどうかを見極める必要があります。一番大切なのは、営業時間を公にした上で、その時間において一貫した最高レベルのサービスを提供することです。
2. 仕事と私生活のバランス
臨時で徹夜したり、残業が続く時期を過ごしたりする必要が全くないと言ってしまえば非現実的な話になってしまいます。厳しい期限に沿って仕事をしていると夢中になってしまうものですが、少しずつ休憩を織り込んで気持ちにゆとりを持たせることが重要です。強い意志がないとなかなか仕事から離れられないときもありますが、散歩したりコーヒーを飲みに行ったりすることで驚くほど生産性がアップするものです。
休憩を取ることのほかにも、仕事と私生活のバランスを管理するためにその日ごとの決めごとを作って実行するのも効果的です。エクササイズももちろん重要ですが、自分が楽しめるものを実行するようにしましょう。そうでなければ、続けられる可能性が低いからです。
仕事柄家をオフィスとしていて、普段はパソコンの前に長時間座って室内に篭もりっきり、という人は朝の散歩をオススメします。外に出て新鮮な空気を吸うと、はっきりした頭で一日をスタートさせることができます。また人によってはもちろん、エアロビクスのクラスに参加したり、ランニングマシンでエクササイズするほうが合っているということもあるでしょう。
3. 自分にご褒美をあげましょう
自営業をしている場合は、自分を評価したり認めてくれたりする上司がいないということですから、ときには自分を褒めてあげることが大切です。会社からのボーナスや会社としてのインセンティブ(動機付け)がないということはつまり、自分自身で作っていけるということでもあります。ビジネスにおける動機は、常にポジティブなものであることを意識しましょう。ポジティブな動機はネガティブなものに比べて断然、自分のモチベーションを保つのに効果的です。「倒産しないこと」だけを動機としたビジネスをしていては、モチベーションを維持するのは難しくなってしまいます。その月の財務目標を達成したら、マッサージに行ったり、週末に旅行にでかけるなど、ポジティブなものにしましょう。
動機付けはオフの時に限らず、仕事の一環として小さなことを実行するだけでも効果があります。たとえば、仕事のリストを作成して、それを夕方の何時までに終わらせるという目標設定をする人もいます。こうすることで、罪悪感なくテレビを見る時間も過ごすことができるそうです。細かい目標とそれに対するご褒美を設定することで定期的に気分をリフレッシュすることができ、落ち込んだり気が滅入ってしまったりすることも防ぐことができます。