【ビジネスパーソン300人に聞いた】新入社員のうちにやっておくべきだったと後悔していることは?
4月になると新しいスーツ、ピカピカのカバンや靴を身につけた新社会人を目にします。つい、自分自身の新入社員時代を思い出し、懐かしい気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
先輩や上司として新入社員を指導することも多くなる、社会人歴5年目以上の30歳~49歳の社会人の男女300名に、新入社員時代にやっておくべきだったと後悔していることについて聞いてみました。
社会人経験が長くなると、仕事でわからないことがあっても素直に聞けない、ということも。ビジネスパーソンが今、どんなことを後悔しているのか、覗いてみましょう。
新入社員時代の後悔なし!?そこから見えてくる課題とは
新入社員の頃を振り返り、後悔していることがあると回答した人は41.3%と、半数以下の結果に。半数以上の人は、自身の新入社員時代を前向きに捉えているようです。しかし、後悔していてもしていなくても、自身の新入社員時代を思い出し、「こうして欲しかった」「こうだったらよかったのに」ということがあれば、積極的におこなっていきましょう。魅力ある会社・組織につながるはずです。
新入社員に戻ってやり直したいのは「貯金」だった
新入社員の頃にやっておけばよかったと感じる項目で一番多かった回答は「貯金をする」(37.1%)でした。転職サイトDODAの調査によると2015年の平均年収は440万円。2009年からほぼマイナス傾向にあり、2015年も前年比からマイナス2万円に。(参考:https://doda.jp/guide/heikin/)
一般社員の賃金が上がるまで、景気の波及効果がおよんでおらず、お金に対してシビアになっていることが感じられます。給料やボーナスは無駄遣いせず、貯蓄をした方がお金の使い方について後悔することは少ないでしょう。
次に「わからないことがあったら職場の誰かに聞く」(30.6%)。自分から積極的に聞くことは大切ですが、いつの時代も新入社員のうちはなかなかできないのかもしれません。質問しやすい魅力的な先輩や上司になることで、新入社員からの大きな信頼が得られるでしょう。
先輩たちが最も後悔しているエピソードとは?
さらに、ビジネスパーソンが最も後悔しているエピソードを見てみましょう。大まかに分類すると「勉強・資格」、「お金」、「会社」、「人脈」「健康」の5つに分けることができます。
【勉強・資格】
「海外で自分の言いたいことがあっても、的確に伝えることができず、もっと英語を勉強しておきたかった」(男性/43歳/製造業)
「目の前のことには一生懸命取り組んできたつもりだが、将来を見越した経営的な視点での勉強もしておけば良かった」(男性/47歳/サービス業(飲食、旅行、接客業など))
「わからない業界用語などは詳しく確認しておかないと、ある程度の年数がたつと知っていて当たり前になるので、他社の人間との会話で困る場合がある」(男性/47歳/その他)
【お金】
「独身の時に浪費をせず、もっと貯金をしておけばよかった」(男性/49歳/(映像・音楽など)クリエイティブ関連業)
「無駄遣いせず貯金していればよかった」(女性/47歳/その他)
【会社】
「自分に割り当てられた仕事で精いっぱいであったが、他の人のやっている業務も把握しておくべきであった」(男性/47歳/サービス業(飲食、旅行、接客業など))
「専業主婦願望が強烈にあったため、仕事は腰掛けのつもりしかなく、真面目にスキルアップ、資格取得を目指してこなかった。結婚後も出産後もずっと働き続けており、若い頃にもっと頑張っておけば、もっといい仕事ができたのにと後悔している」(女性/48歳/医療・福祉・教育関連業)
「とくに社内で人間関係が悪いわけではなかったが、積極的に飲み会とかに顔を出したりはしなかった。けれど、キャリア形成によさそうな新しいプロジェクトが立ち上がったとき、呼ばれなかった。私より仕事の面ではあまり評価されていなかった人が呼ばれたのは、飲み会とかで顔がつながっていたからだと思った」(女性/42歳/製造業)
【人脈】
「専門職でいつもその分野の人としか関わることがなく、ずっと仕事のことが頭を離れず気を張りすぎていたように思う。もっといろんな分野の人と関わり、自分を養いたかった」(女性/35歳/医療・福祉・教育関連業)
「配属直後の飲み会に参加しなかったため、同僚とのコミュニケーションに苦労した」(男性/40歳/IT関連業)
「すぐに出向だったので、もっと社内で人脈が作れていればよかった」(男性/38歳/IT関連業)
【健康】
「大好きだったサッカーや水泳などをまるでやる暇がなくなり、みるみる体力も落ちていってすぐ風邪もひきやすくなり、健康面が最初の2~3年は最悪だった」(男性/49歳/銀行・金融・保険業)
「あまり思い詰めすぎず、のんびり仕事をしていればよかった。思い詰めすぎた結果、体調を崩し転職せざるを得なくなった」(男性/39歳/(映像・音楽など)クリエイティブ関連業)
「仕事が忙しく疲れていたために休日はほとんど何もしていなかったので、もっと旅行に行ったり、いろんな勉強や習い事をしたり、ジムなどに通ったり、自分を成長させることをすれば良かった」(女性/48歳/その他)
初心忘るべからず! もう一度、新入社員の気持ちで
後悔している気持ちがあれば、今から始めても決して遅くはありません。常に学び、交流し、前向きな気持ちがあれば、今までの経験が味方して、ますますステップアップできるかもしれません。
3月・4月は人材の出入りが多い時期で、職場環境も自然とリフレッシュされます。中途入社の人や新入社員と積極的に交流し、あふれるフレッシュなパワーに刺激を受けてみるのはいかがでしょうか。
【調査概要】
調査タイトル:生活に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2016年2月19日~2月22日
調査対象:社会人歴5年以上の30歳~49歳の社会人の男女300名(Qzoo会員)