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【ビジネスパーソン400人に聞いた】一緒に仕事しやすいのはどっち? 男性上司VS女性上司

国を挙げての女性の活躍支援が推進されている今、世の中全体における女性の管理職や経営層がさらに増えていく時代が到来しました。上司が男性であれ、女性であれ、仕事のやりやすさに性別は関係なく、結局のところはその人の人間性次第ではありますが、そうした中、上司と部下の関係性やコミュニケーションの取り方も多様化しつつあるようです。そこで、20~40代の社会人を対象に、男性上司、女性上司のそれぞれにおいて、上司との付き合い方にどんな違いが出るものなのかを調査してみました。

【シチュエーション別】男性上司VS女性上司

▶シチュエーションによって、性別の差が出ることが分かりました。

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男性上司が好まれる理由

▶世代、男女を問わず、8割前後は男性上司のほうが「論理的に物ごとを考える」と回答。

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女性上司に対しては、男性からは「女の人は気分屋が多く、機嫌が良い日もあれば機嫌も悪い日もある。部下の好き嫌いも激しく、とても働きづらかった。」(30歳・男性)という声が。また、同性である女性からも「ロジックでなく、感情で行動する」(24歳・女性)「裏で何を考えているのかわからないし、感情やその時の体調に左右されるから」(32歳・女性)などの厳しい意見が。一方、男性上司に対しては、「常に論理的に仕事をしていて感情的にならない」(27歳・男性)「論理的に話が進められる」(39歳・女性)「人の好き嫌いではなく、論理的に判断して指示するから。」(26歳・女性)などの声が多くありました。

全体的に見ると、男性上司は「論理的」であるため、指示もわかりやすいと感じる人が多いのでは?また、女性上司は「感情的」になりやすいととらえる人が多いため、同じことで叱られるなら「論理的」な男性上司のほうがいいと感じるのかもしれません。

男性上司の気になるポイント

▶「飲み会で部下を誘うことが多い上司」については、8割以上が「男性上司」であると回答。

社外でのコミュニケーションを取りたがるのは、圧倒的に男性上司のほうが多いようです。上司や先輩、同僚と飲ミュニケーションする場は、仕事そのものにも役立つ部分が多いことも事実ですが、若者世代の飲み会離れが進んでいる時流を考えると、そうした頻度があまりに高いと敬遠されてしまう可能性もありそうです。また、男性から「酒の席をもうけてくれるから男性上司のほうがいい」(29歳・男性)との声がある一方、女性からは「セクハラがないから女性上司のほうがいい」(40歳・女性)とのコメントも。お酒の席をプラスと取るか、マイナスと取るかも、男女の違いによる差があると言えそうです。

女性上司が好まれる理由

▶全体の6割以上が、女性上司の人気ポイントは「気配りの良さ」、と回答。

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女性の回答は7割以上で、男性よりも1割程度多い回答となっており、同性だからこそ、さりげない気配りにも気付くことができると言えそうです。

また、「男性は『24時間働けますか?』系の人が多く、育児や介護に関して理解のない人が多い。」(30歳・女性)といった声もあり、女性上司のほうが家庭との両立など、ワークライフバランスにも配慮してくれると感じているようです。一方、男性からも「細やかな気配りを欠かさないから。特に子供がいる人ほど親のように優しく接してくれる」(26歳・男性)「フォローまでちゃんとしてくれる」(40歳・男性)「怒るときでも、言葉を和らげてくれる」(34歳・男性)などのコメントが。部下に対しても様々な「気配り」ができるところは、女性上司ならではの良さかもしれません。

女性上司の気になるポイント

▶女性上司の場合、「仕事の指示が気分によって左右されやすい」、と男女ともに高割合の人が回答。

「仕事の指示が気分によって左右されやすい上司」という項目を男女別で見ると、「女性上司」と回答したのは、男性は60%程度、女性は80%程度で、同性である女性のほうが、回答率が高いという結果になりました。

コメント回答の中にも、女性上司の同性に対する目が厳しいと感じている人は多く、「女性の上司は女性に対して不必要にあたりが厳しい人が多く、気分屋が多い」(35歳・女性)という声をはじめ、「女性の上司に厳しくあたられ、いじめられた経験がある」(45歳・女性)「女の敵は、女だから」(43歳・女性)などの実感のこもったシビアな意見も。

また、「同性は感情的に難しい」(43歳・女性)「女性同士は、すごく気を使うもの。その点、男性はさっぱりしている」(23歳・女性)など、同性同士ゆえの微妙な空気感のもと、女性上司の気分の変化に敏感に気付いてしまうパターンも少なからずあるようです。

総合結果として男性上司が多数票を獲得

▶男女、世代を問わず、全体の7割程度が、「男性上司の方が好き」と回答。

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40代においてはなんと8割近くも!年代が上がるにつれて、「男性上司の方が好き」という回答者が増える傾向にあり、特に女性においてはそれが顕著に出る結果となりました。

「男性上司は、感情的ではなく、論理的に物事を処理することが多いから」(42歳・男性)「男性のほうが客観的」(44歳・女性)「的確な指示命令を出してくれる」(29歳・男性)など、仕事を進めやすいと考えている人が多くいました。

一方、女性からの声には、「さばさばしているので付き合いやすい」(43歳・女性)「公私混同しない。気分にムラがない。プライベートや家庭を仕事場に持ち込まない」(46歳・女性)「ねちねちした人が少ない」(41歳・女性)などがあり、男性上司のほうが一緒に働きやすいと感じているようです。

とはいえ、「男女どちらにおいても、いい上司もいれば悪い上司もいる」(46歳・女性)「どちらの上司も経験しているが、性別は関係ないと思う。いい人はいいし、ダメな人はダメ」(37歳・男性)「男性女性で区切るのはナンセンスだ」(41歳・男性)などの回答も複数ありました。性別よりも個々の人間性次第と考えている人も少なくはないようです。

上司の性別によって仕事の対応は変わらない

▶全体の8割近くは、男性上司でも女性上司でも「仕事の対応は変わらない」または「分からない」と回答。

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今回の結果より、「上司の性別は、仕事そのものには大きな影響を与えない」と言えるのではないでしょうか?

さらに細かく見ていくと、「上司の性別によって仕事の対応が変わる」と回答した人は、女性より男性のほうが多く、20代では26.9%、30代では29.9%という回答率に。若いうちは自分で仕事の全体像をつかむことができず、人間関係における経験値も低いため、影響が出やすくなるようです。例えば、「男性上司に対しては結果重視、女性上司に対しては内容重視(32歳・男性)」「男性上司の場合は早く仕事をこなすこと、女性上司の場合はミスしないことを心がける(24歳・女性)」など、仕事における評価ポイントの違いを意識している人も。また、「男性上司には丁寧に、女性上司には明るく対応する(39歳・男性)」「男性上司の場合は努力を見せるが、女性上司の場合は媚びる(31歳・女性)」など、あからさまに対応を変えている人もいました。

一方、40代になると「上司の性別によって仕事の対応が変わる」と答えた男性は12.1%と低くなっています。ある程度自分の判断で仕事を進めることができ、コミュニケーション力や処世術が身に付く世代になれば、上司が男性であろうと女性であろうと影響されることは少ないと言えそうです。

まとめ

今回の調査の結果では、「男性上司」の圧勝となりました。しかし、男性部下からの厳しい意見も見受けられ、若手からは「男性上司は高圧的で責任逃れをする人が多いイメージが。セクハラや下ネタの発言も時々あり、そんなことで笑いを取りながら雑談してくるところも気に入らない」(28歳・男性)との声も。また、出世欲がより強く出るためか、「男性の上司は、ゴマスリな奴が多い」(35歳・男性)「男性上司は、さらに上にいる上司の顔色を窺うことが多い」(42歳・男性)といった意見も複数ありました。

男性だから、女性だからという性別のみでは一概にくくれないものの、男女それぞれの違いや特性などがあると経験的に感じている人はかなり多いようです。

しかし、それをどう受け止め、どう対応していくかは、部下である本人の考え方や対応次第でもあると言えそうです。あなたの上司、思い当たるところはありましたか?

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【調査概要】
調査タイトル:上司についてのアンケート
調査期間:2014年8月4日~8月6日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:男性上司、および女性上司の両方の下で働いた経験ある23歳~49歳の男女400名(男性200名・女性200名)
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