覚えておきたい!案外知らない省略英語
CEOやCSR、IR活動など、よく使われる省略英語の数々。意味はなんとなく知っていても、省略される前の正式な言葉を知らないことも案外多いものです。この機会に覚えておきたい、よく使われる省略英語とその意味をご紹介します。
1. 肩書きや企業の略語
ニュースなどでもよく登場する肩書きや企業の省略語。うろ覚えだと、使い方を間違えてしまうかもしれません。
CEO(Chief Executive Officer)
最高経営責任者。
COO(Chief Operating Officer)
最高執行責任者。
Co.(Company)
会社、事業体のことで、株式、有限などの区別はありません。
Co., Ltd.(Company Limited)
カンパニー・リミテッド=有限責任の会社。日本の株式会社を訳すと通常、Co., Ltd.になります。イギリス企業にはすべてLtd.がついています。
Inc.(Incorporated.)
アメリカ企業ではInc.が使われています。登記済みの会社法人という意味になります。日本企業でも、Ajinomoto Co., Inc(味の素株式会社)や、Japan Tobacco Inc.(日本たばこ産業株式会社)などがこの表示です。
2. 手紙やメールで使われる略語
英語圏の会社や外資系企業で働いたり取り引きがあると、ビジネス英語を使う機会が多くあります。ビジネスメールや書類のなかで使われる省略語をご紹介します。
ASAP(as soon as possible)
ただちに。
attn:~(for the attention of ~)
~~様宛て。送付先が大きな企業などで特定の人宛てに送る場合に使用します。
pls(please)
お願いします。
RSVP(フランス語のRépondez s’il vous plaîtの略)
お返事をお願いします。
3. 研修などで耳にする略語
新人研修などで使われることが多い略語もあります。
OJT(On The Job Training)
職場内研修。日常業務を通じた従業員教育のこと。
Off-JT(Off The Job Training)
セミナーなど職場外で行う教育のことです。
PDCA(Plan→Do→Check→Action)
計画、実行、評価、改善を繰り返すことで、業務を継続的に改善していくという考え方です。
3. マーケティングに関係のある略語
マーケティングにおいても、さまざまな略語があります、意味を知らないと困るものもありますので、この機会に覚えておきましょう。
3C分析(Customer、Competitor、Company)
マーケティングにおいて分析すべき対象を表しています。3Cは、顧客、競合企業、自社の頭文字のことです。
CS(Customer Satisfaction)
顧客満足。
AIDMA(Attention、Interest、Desire、Memory、Action)
消費者が商品やサービスを認知してから購買するまでのプロセスのこと。注目、関心、欲求、記憶、行動の順を追って購入に至ります。
4. 経営に関係のある略語
経営に関する略語もよく使われています。似たような略語が多いので、区別できるようにしておきましょう。
7S
組織を動かす7つの経営資源のこと。戦略(Strategy)、組織(Structure)、社内システム(System)、スキル(Skill)、人材(Staff)、社風(Style)、価値観(Shared Value)の頭文字になります。
CSR(Corporate Social Responsibility)
消費者から見た企業の社会的責任を意味します。
SRI(Socially Responsible Investment)
投資家から見た企業の社会的責任に対する評価のことです。
CSF(Chief Success Factor)
主要成功要因。目標・目的を達成するための決定的な要因のことです。
B2C(Business to Consumer)
企業と個人消費者間の取引のことです。
B2B(Business to Business)
企業間取引のことです。
BS(Balance Sheet)
バランスシート。資産状況を示した賃貸対照表のことです。
IR活動(Investor Relations)
企業と投資家との関係構築のための活動を表します。PR活動(Public Relations)は、自社商品やサービスをアピールする活動です。
5. 株式や市場に関係のある略語
株式や市場に関する略語は、ニュースなどでよく登場します。覚えておくと経済の動向が理解しやすくなるでしょう。
M&A(Mergers and Acquisitions)
企業の合併や買収のことです。
MBO(Management Buyout)
経営陣が株主から自社株式を譲り受けるなどして自社を買収し、オーナー経営者として独立すること。M&Aの手法のひとつです。
TOB(Take-Over-Bid)
株式公開買い付けのこと。買い付け期間、買い取り株数、価格を宣言し、不特定多数の投資家から株を買い集めようとする行為を指します。
IPO(Initial Public Offering)
新規株式公開。新規に株式を証券取引所に上場し、株取引ができるようにすることです。
BSI(Business Survey Index)
景気動向指数。
イメージではわかっていても、いざ説明しようとすると難しい多くの略語。ビジネスの世界では、非常に多くの略語が使われています。正確な意味を覚えておけば、新入社員への説明などで役に立つこと間違いなしです。