仕事で疲れたあなたに……心がラクになる格言集3選
仕事で失敗して落ち込んでいるときも、疲れてヘトヘトなときも、それでも前に進まなければならないのが、ビジネスパーソンです。そんななんとなく塞ぎ込んでしまいがちなときに、どうやってモチベーションをアップさせますか? スポーツで体を動かす、カラオケで思い切り歌う、映画を観て泣く、本を読む……さまざまな方法があると思います。
今回オススメするのは、偉人の格言。言葉には思った以上に大きな力があり、たった一言で心が楽になることも。読むだけで、落ち込んだ心を元気にしてくれる偉人の格言集をご紹介します。
「ゲーテ格言集」(新潮文庫)
まずはドイツを代表する世界的文豪ゲーテ。シラーとともにドイツ文学の古典主義時代を築いたことで知られています。人生に迷ったとき、つらいとき、泣きたいときなど、前向きなゲーテの言葉が背中を押してくれます。
“気持ちのよい生活を作ろうと思ったら、
済んだことをくよくよせぬこと、
滅多なことに腹を立てぬこと、
いつも現在を楽しむこと、
とりわけ、人を憎まぬこと、
未来を神にまかせること。(「警句的」から)”
“中途半端にやる習慣を脱し、
全体の中に、善きものの中に、美しきものの中に、
決然と生くることを心せんかな。(「総ざんげ」から)”
“誠実に君の時間を利用せよ!
何かを理解しようと思ったら、遠くを探すな。(「格言的」から)”
「超訳ブッダの言葉 エッセンシャル版」(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
約2500年前に仏教を開いたブッダ(釈迦)。諸行無常を説くブッダの言葉が、現代人の心にも響き、強い気持ちを持てると多くの人を勇気づけています。何事も自分自身が修行することで、苦しみから逃れることができるという、自分を鍛錬する考え方が私たちにとって受け入れやすいようです。人気僧侶、小池龍之介さんの超訳も読みやすく、心に響く言葉がたくさん見つかります。
“他者からの評価により生ずる快・不快など、脳内で生み出される幻にすぎない。
ゆえに、褒められたいというケチな欲望を取り除き、貶(けな)されるのはいやだという怒りを取り除くこと。(経集928)”
“ひとつの道は、みみっちい利益と名声を求める寂しい道。
もうひとつの道は、心の安らぎに至る真理の道。
私の生徒であろうとするならば、
世間の評価や名声など放っておいて、
孤独の中に自分の内面を探求するように。(法句経75)”
「ホセ・ムヒカの言葉」(双葉社)
ウルグアイの元大統領、ホセ・ムヒカは、世界で最も「貧乏」な大統領として知られています。彼がここまで有名になったのは、2014年7月に開催されたリオ会議(Rio+20)でのスピーチ。現代社会がはらむ問題について、シンプルな言葉で明確に警鐘を鳴らし、全世界から共感を得ました。そんな彼の演説や名言をピックアップし解説している本書。目からウロコの言葉があふれています。
“貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ。”
“人生ではいろいろなことで何千回と転びます。
愛で転び、仕事で転び、
今考えているその冒険でも転び、
実現させようとしている夢でも転びます。
でも、千と一回立ち上がり、
一からやり直す力が、あなたにはあります。
その道が実は一番大事です!(2014年12月南米諸国国連会議でのスピーチより)”
名言には人生を明るく照らすパワーがある。
人生は楽しいことばかりではなく、辛いこともあります。そんなときに言葉は、そっとあなたの心によりそい、新たなパワーを与えてくれます。落ち込んだり塞ぎ込んでいるときには、格言集をパラパラめくってみたり、小説を読んだり、新たな言葉との出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか。