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2017年のヒットが予測される「ノールックAI家電」とは?

    日経トレンディが毎年発表している、その年のヒット予測ベスト30。2017年の第一位は「ノールックAI家電」でした。言葉としてはまだ馴染みの薄いものかもしれません。ノールックAI家電とは、一体どのようなものなのでしょうか。

    「音声」で操作できるノールックAI家電

    ノールックAI家電とは、人の音声だけで動作をしてくれる家電全般のことをいいます。現在「音声だけで操作できる」というところで最も身近なものは、スマートフォン。昔に比べ人の音声を判断する能力も格段にアップし、音声検索を利用するにしても「自分が言った言葉とまったく違うことを検索されてしまった」ということがぐっと減ったと思いませんか?

    このような音声操作が、スマホだけでなく家電にも展開されていくと予測されています。(参照:日経トレンディ「2017年ヒット予測、1位は“ノールックAI家電”日経トレンディヒット商品発表会レポ」

    注目のノールックAI家電、3製品

    ノールック家電に特に力を入れているシャープ株式会社。その製品を3つご紹介します。

    1.ともだち冷蔵庫

    なんと、話せる冷蔵庫。さまざまな機能がありますが、たとえば「卵がなくなった」、「マヨネーズを買わなくちゃ」、そんな話を冷蔵庫にしておけば、あとで「何がなくなったの?」という答えに対し「卵とマヨネーズです」と教えてくれたりします。こちらが言ったことを把握し、あとで教えてくれるので、冷蔵庫内の在庫の管理にとても役立つのです。今までは無駄になっていた「ひとりごと」が、そのまま家事に役立ちます。

    2.ロボット家電COCOROBO

    ずいぶん知名度も高くなってきたお掃除ロボット。シャープのCOCOROBOは、スマホで遠隔操作ができるほか、音声認識も可能です。(音声認識してほしい言葉を事前に登録)

    3.AIoTスマートホーム

    現在開発中のコミュニケーションロボット。“会話ができる”という従来のコミュニケーションロボットの範疇を飛び出した機能が想定されています。AIoTスマートホームは家族と会話し、家族の代わりに家電をコントロールします。たとえば、「部屋が暑いな」と言えばクーラーを起動させたり、その経験を知識として構築して自動的に室温を調整したりするなど…。驚くべきは「すべての家電を」という点ですね。これからの開発に期待です。

    ノールックAI家電の問題点

    今後が楽しみなノールックAI家電。もちろん課題はたくさんあります。たとえば、すべてを任せきりにした状態では、音声を聞き取る機能が壊れた際など、やはり混乱することになるでしょう。また、現在のところは高額になる点が大きなネックになっています。

    ただ、ノールックAI家電は「便利」というだけでなく、身体的な理由から手での操作が難しい方、目の見えない方などの生活の手助けとなるでしょう。さまざまな意義をもって「手を使った操作」を不要とする家電は増えていくに違いなく、それに伴って変化していく人々のライフスタイルに合わせて新しいビジネスが誕生していくことでしょう。

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