商売気質といわれる大阪。ヒト・モノにはどのような特徴が?
ビジネスに熱い街、大阪。多くの躍進的な企業が拠点を置いているほか、著名なビジネスパーソンを数々と生み出してきた歴史など、ビジネスを「成功」に導く秘訣が隠されているように思えます。大阪でビジネスをすることのメリットについて考えていきます。
大阪出身のビジネスの成功者たち
まずは大阪から事業を展開し成功した著名人をご紹介します。
松下幸之助/まつした こうのすけ
パナソニック(旧社名:松下電気器具製作所、松下電器製作所、松下電器産業)の創業者。生まれは和歌山県、16歳で大阪電灯(現:関西電力)に入社し、その後起業。大阪の路面電車を見て感動し、電気に関わる仕事をしたいと考えるように。
江副浩正/えぞえ ひろまさ
株式会社リクルートの創業者。生まれは愛媛県、豊中市立克明小学校卒業後、甲南中学・高校に進学。ここから東大に合格し、その後リクルートの前身となる株式会社大学広告を設立。
中内功/なかうち いさお
大阪府にて誕生。その後神戸の高校に進学。その後、受験の失敗や戦争などに人生を翻弄されるが、戦後大阪に医薬品や食品を販売する小売店『主婦の店ダイエー薬局』を開店。薄利多売が成功し、翌年には神戸にチェーン店を展開している。
鳥井信治郎/とりい しんじろう
サントリー(現サントリーホールディングス株式会社)の創業者。1879年(明治12年)、大阪の両替商・米穀商の家庭に生まれる。20歳の時大阪で商店を興し、ワインの販売を開始。大正時代後期には、鳥井氏が手掛けた「赤玉ポートワイン」が人気を博し、国内ワイン市場の60%を占めるほどであった。
ご紹介した4名は多くの人が耳にしたことのある名前でしょう。また、多くのビジネスパーソンが勉強したり影響を受けたとして名前を挙げる著名なビジネスパーソンです。大阪出身としてこれほど著名な人が名を連ねていることに驚いた人もいるのでは。
大阪という土地柄がビジネスに向くのか、あるいは、大阪の人々の強い商売気質が大阪という土地に商機を呼び込むのか……これだけ有名なビジネスパーソンを輩出していることにはやはり「土地柄」が大きく影響しているといえそうです。
ビジネスを優位にする交通の利便性
ビジネスには交通機関の利便性がかかせません。それが人々のフットワークの軽さや、物流の発展に直結するからです。その点、大阪には「関西三空港」と呼ばれる、神戸空港、大阪国際空港(伊丹空港)、関西国際空港、これに加えてコウノトリ但馬空港もあり、立地的にもビジネスに恵まれているといえます。現在、他の地域でも多くの新幹線の開業などが続いていますが、それでもやはり「空の便」に恵まれていることで大阪が非常に有利であると考えられるでしょう。
「商売気質」といわれる大阪
大阪に暮らす人々の「気質」もビジネス展開に大きな影響を与えています。東京のブランドが大阪に進出しても撤退を余儀なくされるケースなどは、大阪独特の強い「合理主義」、つまり、「本当に価値のあるものをできるだけ安く購入したい」という人々のニーズに合致しなかったためではないか、と分析されるものです。大阪人は商品のイメージや見栄えにごまかされることなく、本質を見ることに重点を置いている、といえるでしょう。ごまかしの利かない目の中では、本質をつくビジネスが息づくものです。
今回は大阪という土地の特徴について考えてきました。多くのビジネスパーソンに未だに絶大なる支持を受け、影響を与える著名人を輩出した大阪。その商売気質に触れ、人々の「ニーズ」を捉えてきめ細やかなサービスのご提案を心がけたいものです。
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