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ビジネスにとどまらない、人間関係の根本となる「信頼残高」の増やし方

    記事88_1多くの人は、銀行に預けた口座残高を気にかけながら生活しています。残高が多ければ安心しますし、減りだすと心配になるもの。そして、銀行の預貯金と同様に、「人間関係にも残高がある」という考え方をご存じですか?スティーヴン・R・コヴィー氏の著書『7つの習慣』(キングベアー出版)では、人間関係における「信頼残高」の重要性を説いています。その「信頼残高」の増やし方と運用方法を、6つのポイントに分けてご紹介します。それら「信頼残高」はビジネスシーンにおいてどのように貯められるか、一緒に考えていきましょう。

     

    1.相手を理解する

    記事88_2人間関係の残高へ預け入れをするためには、「相手のことを大切に思い、相手が大切にすることを、自分も大切に思う」必要があります。それはつまり、相手の関心事にあなたも関心を持ち、さらに認めていくということ。あなたから興味を抱かれていると感じれば、まず信頼感が生まれます。

    ビジネスシーンでは、結果がすべてですから、つい結果だけを見がちです。しかし、どのような考えや思いからそういった提案や行動をしたのか?なぜそのように考えたのか?といった根本の部分を知る努力が必要だということになります。

     

    2.小さなことを大切にする

    記事88_3小さな心遣いと礼儀は大切です。逆に小さな無礼や不親切、無神経さが、信頼残高の大きな減少につながってしまうことは、つい見落とされてしまいがちです。人間関係での小さなこととは、大きなことにつながるのです。席を譲る、先にドアを開ける、ていねいに挨拶する、きちんとお礼を述べる。些細な親切や心配りこそが、大きなチャンスを生みます。

     

    3.約束を守る

    記事88_4言うまでもないことなのですが「約束を果たす」ことは、人間関係の原則です。相手への配慮であり、信頼関係を築くためのベースメントには欠かせないことです。相手のご機嫌をうかがい、口約束でうわべだけ取り繕ってしまう人がいます。あるいはスマホや携帯の普及によって、簡単に待ち合わせ時間に遅れる人がいます。言いわけや他人・周辺のしわざにするようなことがあれば、信頼は失われてしまい信頼残高は減っていきます。

     

    4.期待を明確にする

    記事88_5ビジネスやプライベートに限らず、期待に応えて結果を出すことが信頼関係を築きます。時折高いレベルを求められることもありますが、小さなことや誰にでもできることほど大きな意味があり相手から期待されます。どんなに自分にとっては些細なものと判断しても、手抜きをして相手の期待を裏切らないことです。そのためにも、自分と相手が目指す結果やその過程は明確にし、そのつど進杪報告などは怠らないようにしたいものです。

     

    5.誠実さを示す

    記事88_6誠実さとは、端的にいえば「裏表がない」ことです。過去に問題を起こした企業の多くは、過ちや不正を隠ぺいしてごまかし、顧客に限らず社員やスタッフをないがしろにしたため、大きな事態を招いています。売り上げや結果至上主義に走り、品質・サービスなどは二の次でコストダウンばかりを優先する企業は、その意図を見抜かれ、信頼を失います。ビジネスシーンにおいて誠実さを示すためには、自分本位に考えるのではなく、相手のためになる情報をよく考え、誇張や隠ぺいすることなく開示することが重要だといえるでしょう。

     

    6 .謝罪する

    記事88_7誤った判断や間違い、勘違いは早急に謝罪することで大きな問題に発展することを予防します。しかし、当初から意図して犯した間違いは、不正な動機と見なされ信頼関係を失います。もし信頼残高を減らしてしまったと後悔するのなら、一度素直に考えて謝罪をする気持ちを大切にしましょう。

     

    「信頼残高」を上げるための6つのポイント、いかがでしたか?特別な内容ではない、むしろ当たり前のことばかりだったと感じた人もいるでしょう。1つ1つは当たり前のことだとしても、すでに紹介した「小さなことを大切にする」がまさにあてはまるといえます。当たり前の小さなことをコツコツと大切にすることで、あなたのビジネスや人間関係は信頼残高を増やしていくはずです。

     

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