忘年会の翌日に!コンビニで買える、二日酔い対策の飲み物&食べ物
※2017年12月08日に公開された記事を再編集したものです。
お酒を飲む機会がとくに増える、年末年始シーズン。つい飲み過ぎてしまった翌日の二日酔いほど、つらいことはありません。なるべく早く治して、仕事に集中したいですよね。そこで今回は、コンビニなどで気軽に買える、二日酔い回復におすすめの飲み物、食べ物をご紹介します。
二日酔いにオススメの飲み物
トマトジュース
症状:吐き気、だるさ、食欲不振
トマトの水溶性成分(アミノ酸やクエン酸、糖類)には、肝臓にあるアルコールの代謝を促進する酵素(LDH)を活性化させ、アルコールとアセトアルデヒドの代謝をスムーズにさせることから、二日酔いに効果があるとされています。また、トマトに含まれるクエン酸はクエン酸回路を活発にして、アルコール代謝によってエネルギー不足となった体にパワーを与えます。
トマトには上記以外にも、肝臓の働きを促すGABA、解毒作用のあるグルタチオン、利尿作用の高いカリウムも多く含まれているため、二日酔いに高い効果があるといわれています。
炭酸飲料
症状:頭痛、吐き気、だるさ、食欲不振
二日酔いで脱水症状を起こしている時は、水分補給が重要です。ミネラルウォーターはミネラルを補給することができますが、とくに炭酸飲料は爽快なシュワシュワ感が胃のムカつきを解消させてくれるので、二日酔いにはぴったりです。民間療法レベルではコーラやスプライトが二日酔いを軽減するとの見方もありますが、詳しいメカニズムや効果のある成分については不明です。ただし、炭酸飲料を飲むと胃を刺激してしまうので、胃酸が逆流しやすい人、胃潰瘍がある人などは避けたほうが良いでしょう。
スポーツドリンク
症状:頭痛、吐き気、だるさ、食欲不振
水分、糖分、ミネラルといった脱水状態を回復させるための栄養素を摂取するにはスポーツドリンクが一番です。スポーツドリンクは体へ水分が吸収されやすいように工夫されているので、脱水症状や二日酔いに効果的です。ただし、スポーツドリンクは飲み過ぎると糖分過剰になる可能性が高いので注意しましょう。
ヘパリーゼW
症状:頭痛、吐き気、だるさ
豚レバーを分解した成分を配合した肝臓エキスと、肝機能に良いとされるウコンエキスを配合した二日酔い対策ドリンク剤。たんぱく質の含有量は1本あたり0.1gと少なめですが、肝臓エキスを摂取することによってたんぱく質の原料を摂取することができます。また、ウコンに含まれるビサクロンやクルクミンは二日酔いの症状を改善させることがわかっており、お酒を飲む前でも、飲み過ぎた後に服用しても効果があります。
液キャベ コーワV
症状:吐き気、食欲不振
肝臓の働きを助けるとされるウコンやコウジンなど、7種の生薬を配合した二日酔いのムカつきを改善してくれるドリンク剤。飲み過ぎ、食べ過ぎなどによる胃の不快感を整えてくれます。悪酔いを抑えるというよりは、飲み過ぎた時のつらさを軽減してくれるので、飲んだ後に服用するといいでしょう。
二日酔いにオススメの食べ物
二日酔いの朝は、胃が重く吐き気、ムカムカなどが起きやすいため、消化に悪い食品は避けたほうが良いといわれています。無理して朝食を食べるのではなく、より二日酔いの症状を緩和する食材を選ぶと良いでしょう。
カリカリ梅干し
症状:吐き気、だるさ、食欲不振
梅干しに含まれる有機酸が二日酔いに効くとして知られています。また、クエン酸は唾液の分泌を促して消化を良くしたり、胃酸の分泌を増やしたりして食欲増進にもつながります。疲労回復効果も期待できるので、お疲れモードの時は積極的にとり入れてほしい成分です。コンビニにはカリカリ梅干しや乾燥梅など手軽に食べられる個包装のものもありますが、塩分が多いので、食べる量に気を付けながらとり入れましょう。
バナナ
症状:だるさ
アルコールを摂取すると、その利尿作用によって水分や電解質を排出してしまいます。カリウム欠乏も利尿作用によって現れる症状の1つで、症状改善におすすめの食品はバナナです。バナナは果物の中でもダントツでカリウムが豊富なことで知られています。バナナを1本食べるのがつらい場合は、バナナジュースにしてもいいでしょう。
しじみの味噌汁
症状:頭痛、吐き気、だるさ
二日酔いの朝の定番といえば味噌汁です。味噌からは大豆タンパク、ミネラル、塩分が摂取できます。味噌汁の具としておすすめなのはしじみで、オルニチンという肝臓の機能を高める成分がしじみに豊富に含まれているため、二日酔い対策の食材におすすめです。また温かい味噌汁は胃に負担が少なく、水分を補給することもできます。
アロエヨーグルト
症状:吐き気、胸焼け、食欲不振
アロエは古くから薬効が高い植物として民間療法として用いられてきました。とくにアロエの主成分アロエチンには、肝臓の解毒作用を活性化させる効果があるといわれています。二日酔いの時は食欲がわかず喉越しの良いものが食べたくなるものですが、さっぱりとした口当たりのヨーグルトなら美味しく食べられるという人も多いのではないでしょうか。
二日酔いは飲む前の予防が大切!
つらい二日酔いを避けるためには飲む前の予防が大切です。例えば、飲み会の前にコンビニにも売っているヘパリーゼWなどのドリンク剤を飲んでおくだけでも違いがあります。また、マカダミアナッツやくるみに含まれる脂肪もアルコールの吸収を遅くする効果があるといわれています。飲み会シーズンは上手にコンビニを活用して、自分なりの二日酔い対策をしてみてはいかがでしょうか。
≪監修≫管理栄養士 片村優美
病院にて栄養指導や給食管理業務に従事した後に独立し、現在はフリーランスとして活動しています。主に健康や美容に関する記事執筆、レシピ開発が主な活動ですが、地域での健康講座や料理教室を担当することもあります。正しい情報をわかりやすくお伝えし、より多くの人が健康な食生活を築けるようにサポートをしていきたいです。
【主な執筆・監修サイト】
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