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意外と身近で簡単!エシカル消費を生活に取り入れる方法とは

    地球環境、人、社会貢献、地域などに配慮したエシカルな考え方に基づく「エシカル消費」に注目が集まっています。エシカル(ethical)とは、英語で「倫理的な」という意味。近年、日本でも「エシカル」というカテゴライズが物を選ぶ基準として認識され、メディアでも取り上げられるようになりました。

    生活に取り入れたいと考えているものの、「何をすべきかわからない」という人も多いのではないでしょうか。そこで「買い物」、「食べ物」、「乗り物」などの身近なシーンでエシカルな消費を取り入れる方法をご紹介します。

    これもエシカル?!エシカル消費は簡単に取り入れられる!

    「エシカル消費」を取り入れる際は、オーガニックやフェアトレード(発展途上国で作られたものを公正な価格で継続的に取引する)、チャイルドレイバーフリー(児童労働のない)などの環境や社会に優しいものを選ぶことが大切です。

    買い物

    少し価格が高くなってしまうことはありますが、普段の買い物でも出来る限りエシカルなものを選びたいもの。例えば衣類も価格が安く手頃なファストファッションではなく、地球に優しいオーガニックな素材を使っているものやフェアトレードのもの、水を極力使わないように製造しているもの、素材をリサイクルしているものなどを選びます。

    アウトドアブランドの「パタゴニア」は、ウェアに使うコットンはすべてオーガニックに切り替え、社員の働く環境にも配慮するなど、エシカルブランドの先駆者としても知られています。

    また、手元で時を刻む時計もエシカルなものを選ぶことができます。シチズンでは、光発電による電池交換が必要ないエコ・ドライブ搭載のエシカルな時計「CITIZEN L」が発売されています。

    石鹸やバスボムなどで知られる「LUSH」も日常使いに取り入れやすいエシカルな商品が魅力です。20年以上、エシカルなものにこだわり、原材料はもちろん労働環境が適切か、動物実験を行なっていないかなど、独自の厳しい基準を守り続けています。

    食べ物

    ピープル・ツリー(フェアトレードカンパニー株式会社)が提供するフェアトレード商品の一例

    毎日食べるものも欧米では、同じアイテムでもオーガニックのもの、フェアトレードのもの、そうでないものが並び、消費者が選択することができます。日本でも、最近はオーガニック専門のお店やコーナーが徐々に増えてきています。

    エシカル消費として、気軽に取り入れやすいフェアトレードのコーヒーやチョコレートなどから始めてみてはいかがでしょうか。コーヒーは、専門店だけでなくスーパー、スターバックスコーヒー、小川珈琲などのコーヒーショップでも手に入れられます。フェアトレード認証ラベルがついているので、チェックしてみましょう。さらに、有機JASマークがついたものを選ぶこともエシカルな消費に繋がります。

    乗り物

    乗り物も自家用車より、公共交通機関や自転車を積極的に使う方がCO2を削減でき、エシカルな行動といえます。車が必要な時はレンタルやカーシェアリングを活用しましょう。カーシェアリングといえば、「タイムズ カー プラス」。入会すれば、パソコン、スマホから24時間いつでも簡単に予約でき、必要な時に使いたいだけ利用することが可能です。

    宿泊

    旅行や出張の際も、エコに気を遣ったホテルを利用してみてはいかがでしょうか。

    日本では、全国6ヶ所にエコマークの表示を認定された旅館・ホテルが存在します(2018年9月27日現在)。エコマークの認定を取得するためには、公益財団法人 日本環境協会が運営するエコマーク事務局に審査の申し込みを行う必要があります。そして、エコマーク事務局が定めた「環境に関する法律を守っているか」「省エネ・節水・廃棄物削減などの環境対策をしているか」「食品廃棄物を減らす・再生利用しているか」といった基準を満たした施設だけが、エコマークの認定を取得することができます。

    さらに、より厳しい基準で運営される「ビオホテル(BIO HOTEL)」という宿泊施設もあります。ビオ(BIO)とは「オーガニック」を意味し、ヨーロッパで2001年に発足したビオホテル協会の認定を受ける必要があります。ビオホテルとして認定を受けるためには、飲食物や備品(タオル、石けんなど)がすべてビオ製品である必要があり、さらに施設自体の外観・内装も可能な限り自然素材を使用していなければなりません。また、ホテル運用にあたって再生可能エネルギーの活用、CO2排出量削減にも厳格に取り組む必要があります。「世界で唯一の厳しいBIO基準」とも言われる厳しい基準を満たして初めて、ビオホテルを名乗ることができるのです。日本では北海道、長野県、福島県に3つの認証ホテルがあります。

    エシカル消費が身近になりつつある日本では、エコマーク認定ホテルやビオホテルが今後はより増えていくかもしれません。

    その他

    2011年に発生した東日本大震災以降、私たちの生活の中で大きな問題となっているのが電力です。自宅の屋根にソーラーパネルを設置する人も増えました。また、風力、太陽光、バイオマス、水力などで発電された電気をグリーン電力証書が発行されている事業者から購入することもできます。これらは、省エネルギー、CO2排出量削減など、環境付加価値の高い電力として注目されています。

    難しく考えすぎず、エシカル消費は身近なところから

    エシカル消費は意外と身近なところから始められます。食品を買う際に、オーガニックとそうでないものがあれば、少し価格は高いけれど、オーガニックのものを選ぶことでエシカルな消費ができます。何かを選ぶ際は、それが誰の手によって、どこで、どのように作られたのか、環境負荷がどれだけかからないものなのか、その背景を考えてみることが大切だといえるでしょう。

     

     

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