意外と知らない?コワーキングスペースの歴史をおさらいしてみた
インターネットやソーシャルメディアツールが進歩し、オフィスに縛られずとも、どこででも働くことが可能な時代になりました。そのような中、都市部を中心に拡大している「コワーキングスペース」。こうした場所が増えることで、起業がしやすくなることは確かです。便利な「コワーキングスペース」は、どのような経緯で誕生し、いつ日本に上陸したのでしょうか。意外と知られていない、コワーキングスペースの歴史を振り返ってみましょう。
シリコンバレーで生まれた起業家たちのスペース
出典:www.facebook.com/citizenspace
コワーキングスペースが生まれたのは、2006年11月のアメリカ。起業家たちが多く集まるサンフランシスコのシリコンバレーがコワーキングスペースの発祥の地といわれています。そのような中でも、初期のコワーキングスペースといわれているのが「Citizen Space(シチズン・スペース)」。当時は、4人のコアメンバーと数人の入居者がいるにすぎない状態でした。
コワーキングスペースのコンセプトは、ニューヨークなどアメリカ国内の大都市から徐々に広がり、ヨーロッパにも伝わっていきます。ヨーロッパでコワーキングスペースが増え始めたのは、アメリカから遅れること4年後の2010年頃。2010年には、ベルギーでヨーロッパ初のコワーキングスペース・カンファレンスが開催されました。近年、ヨーロッパ各地で起業が盛り上がってきています。
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新たな発想で日本のコワーキングスペースが進化する
出典:www.facebook.com/PAXCoworking
海外に少し遅れること2010年5月、日本で最初のコワーキングスペース「カフーツ」が神戸に誕生しました。次いで、東京にできたのが「パックス・コワーキング」。「カフーツ」は現在もJR神戸駅のすぐそばにあり、代表の伊藤富雄さんはコワーキングを社会に定着させるべく営業を続けています。また、「パックス・コワーキング」は東京初のコワーキングスペースとして、「パーティーをするように仕事をしよう!」というコンセプトのもと、小田急線経堂駅近くで営業しています。
総務省の「就業構造基本調査(平成24年)」によると、「自営業を営む起業家」と「会社役員などに就いている起業家」は約514万人にのぼります。人口の4%が広い意味で起業家といえるほど、日本でも起業家が増えつつあります。
そういったことも影響してか、日本では、目的志向、テーマ性を持ったコワーキングスペースも生まれていて、発展を続けています。とりわけ顕著なのが、co-lab、Fabcafe、MONOなどのものづくり系。また、サーブコープでは、「優秀な人材によるサポート」によってお客様のビジネスの発展に貢献することを重視しています。これからも新しい技術などを組み合わせた新しい発想によって、さまざまなコワーキングスペースが増え、ビジネスの発展に貢献していくことでしょう。
まとめ
多くの人の努力とアイディアで日本でも定着し、進化し続けているコワーキングスペース。今も、ここで人と人とが出会い、そのつながりからたくさんのアイディアや商品が生まれています。新しい時代を作り出すコワーキングスペースに、これからますます注目が集まりそうです。
サーブコープは、優秀な人材によるサポートでお客様のビジネスの発展を支援するコワーキングスペースを提供しています。