起業する前に考えたい!自分の商材やサービスを深掘りする、7つの重要項目
起業家や経営者がどのような商材・サービスを主軸にするのかはとても重要です。ところが、その商材やサービスのポイントが明確に顧客へ伝わっていないケースもあります。そこで、あなたが世の中にアピールしたいと思い付いた商品・サービスについて、事前確認しておきたい7つの項目をご紹介します。
目次
- イチオシな商品・サービスの名称について
- その商品・サービスで約束できること
- メリットを決めておく
- 機能を明確にする
- 商品・サービスの価格
- 約束を果たす時間
- その商品・サービスのレビューについて
1.イチオシな商品・サービスの名称について
顧客にとって最初に響くのは、その商品・サービスにつけられたネーミングです。この決定にこそ一番時間を掛けたいものです。方法の一つとして「2つ以上の単語を併用、組み合わせする」というものがあります。普段使っている何気ない単語と単語の組みあわせで、今までになかった商品名になることがあるのです。
他にも色々な方法がありますが、原則は『それを使用する顧客が得られる価値を、簡潔に伝えることができ、覚えてもらえる』というネーミングです。あなたのイチオシな商品・サービスの名称は何ですか?もしすぐ思い浮かぶものがあれば、その名称が優れている証拠。記憶や印象に残るネーミングであるポイントを見つけて、そのポイントを取り入れてみましょう。
2.その商品・サービスで約束できること
例えばノンアルコールビールが普及した背景には、飲酒運転での違反や死亡事故の件数の多さがあると言われています。またお酒が飲めない人が、宴会や催しごとに出席して飲酒者と同じように楽しめる等、その商品・サービスを利用することで、安全性や楽しさを約束できればヒットすると言われています。あなたの商品・サービスが約束できる未来を思い描いておきましょう。
3.メリットを決めておく
2番に挙げた「約束できること」とも関連しますが、その商品・サービスで得られるメリットを意識するということです。
世の中にはブランド品を持ち歩くことが好きな方もいます。その理由は多少高額だとしても、それを所持することでステイタスを感じ満足するからです。他の誰かと比較されても、ワンランク上にいる気分にさせるメリットがブランドにはあります。あなたの商品・サービスは、どんなメリットを提供できますか?
4.機能を明確にする
商品の機能には「使用機能」と「感性機能」と呼ばれる2つの機能的側面があります。
使用機能とは、商品の使用目的に関わる機能です。車ならばアクセルの加速やブレーキの制御の優れた点をアピールすることがそれに該当します。
感性機能とは、人間の五感に訴える機能のことを指し、車のスタイルやシートの座り心地、デザインといった感覚へアピールすることをいいます。
消費者が商品を選ぶ際、この2つの機能を無意識に判断基準としているそうです。あなたの商品・サービスは、どんな機能を発揮しますか?
5. 商品・サービスの価格
商品・サービスの提供の際に一番難しい項目が、価格決定だと言われています。価格を決めるには原価、需要、競合状況の3つの要素を踏まえておく必要があります。当然原価をはるかに越えた定価が設定できれば儲けが多くなりますが、その定価が需要に見合わなければ全く売れないでしょう。またいくら安値にしても、競合の売れ行きや消費者の反応といったさまざまな様子を知っておかなければ、価格競争に巻き込まれてしまいます。
そのため常に、原価・需要・競合状況の3つのバランスを考慮しておきたいものです。とくに需要に関しては、商品・サービスの差別化によってどのくらい反響があるのかがポイントになります。あなたの商品・サービスは、いくらですか?
6 .約束を果たす時間
これは、2番の「約束できること」を実現させるためにどのくらいの時間がかかるのかを、あらかじめ分かっておくと説得力がある、ということです。エステや美容関連、コンサルタントやカウンセラーの方々に最も該当する項目です。顧客が気にするのは、そのサービスや施行で得られる結果は、どのくらいの時間を要するのかということです。
個人差はあるものの、一般的な効果時間は安心材料にもなるのです。アナタの商品・サービスで実現する未来は、どのくらの時間がかかりますか?
7 .その商品・サービスのレビューについて
実際に商品化・サービス化がスタートするときに、その商品・サービスを利用した顧客が喜んでいる姿を、アナタは想像できますか?どのような人が、いつ、どんなふうに喜ぶのか、そのイメージが具体的であればあるほど、実現する可能性は高くなるでしょう。
また、実際に商品化・サービス化がスタートしたときには厳しい意見も上がるかもしれませんが、顧客の声には耳を傾けるように心がけましょう。中には喜んでいる声が拡散され、評判を呼ぶということはよくあります。顧客から言われた一番嬉しかったエピソードや声は、大切に保管するくらいの気持ちで取り組みましょう。
いかがでしたか?あなたが今考えている商材やサービスは、どういった目的を持ち、どのような価格で、どんなメリットがあるのでしょうか。消費者の目線に立ち返り、世の中に出す前に一度考え直してみることが大切です。商材やサービスをどのようにつくるかで、その後の売れ行きや事業全体が大きく変化します。ぜひじっくり考えてみてください。
参考元:
大谷更生総合研究所
https://otani-kosei.com/