国内初のフリーランス向け所得補償保険「ベネフィットプラン」とは?補償内容とメリットを解説
2017年7月から、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会(以後、フリーランス協会)では、国内初のフリーランス向け所得補償保険「ベネフィットプラン」を会員限定で提供開始しました。今回は、ベネフィットプランの補償内容やメリットについて解説します。
フリーランスの「治療・休業」「賠償責任」「福利厚生」などを補償
まず、フリーランスが持つリスクについて、会社員と比較して考えてみましょう。
会社員の主な補償(例) | フリーランスの主な補償 | |
病気・怪我 | 療養費が1割~3割の自己負担のみ | 国民健康保険 |
入院時の食事費用が最大260円/食 | 健康保険任意継続 | |
高額療養費制度 | 国民健康保険組合 | |
業務上の賠償請求 | 会社の賠償責任保険 | × |
福利厚生 | 会社での健康診断 | × |
会社の研修・セミナー | ||
会社の療養施設 | ||
業務中の怪我や労災時 | 労災保険 | × |
災害時の休業補償 |
フリーランスが抱える上記のようなリスクをカバーするために誕生した「ベネフィットプラン」では、「業務上の賠償請求」や「福利厚生」、「業務中の怪我や労災時」を補償します。
ベネフィットプランの具体的な補償内容
ベネフィットプランは、年会費1万円(入会金なし)を支払いフリーランス協会の会員になることで<自動付帯>される補償と、<任意加入>で追加の保険料を支払って受けることができる所得補償制度があります。なお、補償対象期間は、フリーランス協会から入会承認された月の翌月15日からとなります。
自動付帯 | 任意加入 |
賠償責任補償 | 所得補償制度 |
福利厚生サービス |
まずは、<自動付帯>される「賠償責任補償」と「福利厚生サービス」の具体的な補償内容を見ていきましょう。
<自動付帯>賠償責任補償
自動付帯される賠償責任補償の主な対象は以下です。
- 業務遂行中の対物、対人の事故
- 納品物の瑕疵
- 納期遅延
- 情報漏洩
- 著作権侵害
補償額は、業務遂行中の補償や業務結果(PL責任)の補償については最大1億円、受託財物の補償や業務過誤の補償としては、最大1000万円が補償されます。また、会員本人だけでなく、会員に発注したクライアントも補償対象となります。
<自動付帯>福利厚生サービス
また、株式会社イーウェルが提供する「WELBOX」という福利厚生サービスが自動付帯され、2親等以内の家族が利用可能です。提携施設で、以下の受診が割引になる「健康サポート」を受けることができます。
- 女性向け検診
- 生活習慣病の検診
- 人間ドック、脳ドック
ほかにも、提携しているリラクゼーション施設や子育て両立支援施設を会員料金で利用できたり、TOEIC対策やビジネス法務のeラーニングなど、各種セミナーが受講可能です。
<任意加入>所得補償制度
ベネフィットプランの任意加入・所得補償の一番のメリットは、フリーランス協会会員としての団体割引で割安になり、個人で加入する場合の47.5%オフの保険料で補償が受けられる点でしょう。
なお、業務外での日常生活や旅行中の怪我や病気、天災(地震・噴火・津波)による怪我も、国内・海外を問わず365日・24時間補償されます。補償期間は最長1年間です。
(加入例)
- 年齢30歳
- 職業プログラマー
- 年収400万円
以上の場合、毎月の保険料は3,854円、所得補償保険の保障額は月28万円になります。また、傷害保険も付いているため、怪我による入院、通院、手術などのリスクもカバーされます。
<任意加入>会計や金融サービス、オフィススペースなどの割引も
その他、クラウド会計ソフトやチャットサービス、家事代行サービスといった各種サービスの特典を利用できます。特典の詳細はこちら。
フリーランスには、リスクに備える選択肢がまだ少ないのが現状です。フリーランス協会が提供する所得補償保険「ベネフィットプラン」も、選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。