Instagram広告とは?国内月間ユーザー2000万人以上にリーチする新しいPR方法
2017年12月1日発表の『2017 ユーキャン新語・流行語大賞』で「インスタ映え」が年間大賞に選ばれました。多くの人が日常で使用する言葉であり、さらなるユーザー数の増加をみせるSNS「Instagram(インスタグラム)」。全世界では月間8億人ものユーザーがInstagramを利用しています。今回は、そんなInstagramを使ったPR方法の新しさについて考察します。
Instagramとは?
Instagramは写真を撮影、加工、共有できるSNSサービスです。一般人だけでなく、タレントや著名人、企業などもアカウントを作っており、投稿はもちろん無料で他アカウントの投稿を閲覧することもできます。2013年6月からは動画対応も始めるなど、順調に拡大しています。
特徴的なのは、Instagramユーザーの約80%がビジネスアカウントを情報収集などのためにフォローしている点。ユーザーはファッションや旅行、料理など、自分が興味を持つ企業のアカウントをフォローしているそうです。
2017年10月3日に、米Facebookの日本法人はInstagramの月間アクティブユーザーが2000万人を突破したと発表しました。ユーザーの男女比は39対61と女性が多い点が大きな特徴です。
「Instagram広告」とは?ビジュアルで伝える新しい広告
Instagramは写真特化型のSNS。写真や動画というビジュアルコンテンツで企業PRを行えるため、世界観を重視したサービスや商品を持つ企業と相性が良いと言えます。
また、Instagramでは、企業が公式アカウントを持つ以外にも、ユーザーのフィード(閲覧画面)上に広告を出すことができます。広告はユーザーの投稿に馴染む形式で表示されるため、ユーザーの違和感を軽減させながらリーチできます。シンプルな画像広告だけでなく、動画やカルーセル形式での表示も可能です。
「Instagram広告」の仕組み
Instagram広告は、ユーザー属性をピンポイントに絞って配信することが可能です。効率的にターゲットにリーチできます。
広告料発生のタイミングも、目的によって選択できます。CPM(インプレッション数で課金)を選択すれば、ユーザーのフィードに表示されたタイミングで広告料が発生。CPC(クリックで課金)を選べば、ユーザーが広告から誘導URLへ移動したタイミングで料金が発生します。動画に関しては一定以上の再生時間があった回数などと条件を指定できます。
企業の認知度アップや、特定アプリのダウンロードなどの目的別に選ぶことができるため、広告費用を効果的に使うことができるでしょう。
なお、Instagram広告は、基本的にFacebook社の広告ポリシーが適用されます。画像におけるテキストの割合や、酒類など年齢制限のある素材の使用などが規定されています。また、ピンボケ写真の使用がNGなど、Instagram独自の判断基準も用意されています。広告の質に基準が設けられているため、自社の広告を見直すきっかけにもなるでしょう。
企業アカウントを作成するメリットとは
Instagramユーザーの約80%は企業アカウントを情報収集のためにフォローしていることからも、広告を出稿しなくても、企業が公式アカウントを作成するメリットは大きいと考えられます。
米Facebookの日本法人は、2015年と比較して「有名人の投稿」や「友人の投稿」以外の「料理」「旅行」「動物・ペット」「スポーツ」などの閲覧率が、50%以上も上昇していると発表しています。これは、Instagramユーザーが求めているのは、友人や憧れの人の近状ではなく、綺麗な写真や非日常的な美しいものであるとも言えます。
その点、企業はPR目的でアカウントを作成するため、ビジュアルにこだわって運営をします。ユーザーはPRであるとわかっていても「かっこいい」、「かわいい」と感じれば好感を抱き、情報を受けとる可能性が高いと考えられます。
たとえば、日本最大級の不動産ポータルサイト「SUUMO(スーモ)」の公式アカウントは2,431人のフォロワーを獲得しています(2017年12月21日現在)。公式キャラクターのスーモを使った独特な世界観がかわいらしく、1万件以上の「いいね!」を獲得した投稿もあります。さらに、飲料メーカーの「コカ・コーラ」は394,000人以上のフォロワーを獲得しています(2017年12月21日現在)。赤のテーマカラーを基調としたフィードはお洒落で、企業イメージの向上に繋がっていると考えられます。
趣向を凝らしたビジュアルコンテンツが支持を集めるInstagram。ビジュアルで訴求できる商品・サービスを扱う企業や、イメージを向上させたい企業に最適なサービスと言えます。