あなたはわかる?さまざまな企業の個性的な「社内用語」事例
あなたはわかる?さまざまな企業の個性的な「社内用語」事例
みなさんの会社には「社内用語」がありますか? 企業になじんだ社内用語は、使っている人たちにとってはごく自然であっても、社外の人間にとっては聞きなれない、なんてことも珍しくありません。独特の社内用語は、面白くすら感じることも。今回は、有名企業の個性的な社内用語をご紹介します。
株式会社リクルート
■パートナー
仕事の発注先のことです。他社では「下請け」などと呼ばれるポジションかもしれませんが、この呼び方により「上下」の関係を匂わせないようにしています。アルバイトについては「A職」です。
■フィジビリ
「実験(フィジビリスタディ)」の意味合いです。失敗するかもしれなくとも、フィジビリであればチャレンジできる……。挑戦する気持ちを大切にできる言葉ですね。ですが、この用語はなかなか社外では通じにくいようです。
■ZD
Zero Demandの略かと思いきや、「全然ダメ(Zenzen Dame)」の略です。ストレートに「全然ダメ」と言うよりもソフトに聴こえるのかもしれません。
株式会社サイバーエージェント
■それでいうと
「ちなみに」と同義。「これを入社して一番に覚えた」という社員さんもいるようです。リズム感もあるので、「ちなみに」というよりスムーズに会話に入れそうですし、角の立たない言い方として定着したのかもしれませんね。
■集中しMAXタイム
最大限集中する、という意味。「集中します」をもじっています。強いてこう宣言しておくと、他の社員もそっとしておいてくれるのかもしれません。
■ダカイゼン
打開し、改善すること。常にセットでありたいものかもしれません。
■温度感
物事の状況(緊急性や重要性)がどのようになっているのか。英語で盛り上がっていることを「ホット」と言いますが、そのようなニュアンスが由来かもしれません。
株式会社日立製作所
株式会社日立製作所独自のメールルールは有名で、以下のようなユニークな表記ルールが。
・鈴木課長=(鈴木)
・さらに上の役職である鈴木部長=(スズ)
・鈴木社長=(ス)
役職が上の人ほど省略が激しくなるというのが面白いですね。その他、「~をいただきたく存じます/いただきたくお願い申し上げます」といった文章を「~をいただきたく。」と、途中で終わらせるというルールもあります。時短をごく強く意識したルールであると言えます。
一般に通用するようになった用語も!
その企業独自のニュアンスを加えるため、時短のためなど、独自のルールが生まれる理由はさまざま。ですが、社外の人でも「これはよりしっくりくる表現だ」となると普及して、どこでも通用する言葉となっていきます。たとえば、株式会社リクルートの「アジェンダ」(課題)、「フィックスする」(確定・決定する)などは他社でも使われていますし、多くの人にとってしっくりくる表現であると共感できることも多いものです。
もちろん、株式会社日立製作所のメールルールのように、「外ではほとんど通用しない」ということもあります。社員たちからすれば、一度なじんだ言葉使いは控えづらい様子。ということは、やはり仕事の上では効果的で、存在する価値があるものだと言えるのでしょう。社内用語が浸透しているということは企業文化がしっかりと根付いている証拠であり、好ましいこととも言えます。
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