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憧れの海外移住、なぜオランダが話題になっているの?

記事108_1日本を脱出して海外で暮らしてみたい……近年、脱日本傾向が増加しているといいます。外務省の「海外在留邦人数調査統計」によれば、海外に住む日本人は2014年10月時点で約129万人。前年比で約2.5%増加しています。2009年からの5年では約13%増加と、確実に増加傾向にあることがわかります。

しかし、海外移住は移住先の国によって思った以上に制約があり、簡単なことではありません。ビザ取得、就職、生活環境への適応など、慣れない国での生活は苦労の連続です。そんな中で、日本人が移住しやすい国として注目を浴びているのが「オランダ」です。

オランダの魅力

記事108_2ヨーロッパの小国、オランダ。ヨーロッパ北西部に位置し、東はドイツ、南はベルギーと国境を接しています。九州ほどの大きさで、人口は約1,700万人。日本人の居住者は7,550人(2015年10月:外務省統計)ほどいるといわれています。

まず日本人にとってうれしいことは、オランダにも四季があることでしょう。1年を通して過ごしやすい気候です。また、国土が北緯約50~53°に位置するオランダは、極端に夏は日が長く、冬は日が短くなります。夏至以降、6月~8月は朝3~4時から夜22~23時頃まで明るいため、貴重な太陽の日を浴びて気持ちよく過ごせます。

公用語はオランダ語ですが、7~8割程度のオランダ人は英語も話せるため、オランダ語が話せなくてもそれほど困ることがありません。

日本人が多く住む街があったり、中心街には日本料理店、食品店なども多く、ヨーロッパの中でも比較的治安がよいため、住みやすいのも特徴です。

日本人のオランダ移住が増えている理由は、「労働許可」

 オランダに注目が集まるようになったのは、オランダ政府が1912年に締結された「日蘭通商航海条約」を根拠として、2014年12月24日に「日本国籍者はオランダで労働許可なく就労できる」との判断を下したことを発端としています。つまり、今から100年ほど前にオランダと日本が結んだ条約の効力が復活して、日本人の在留ビザの取得が以前よりも容易になったのです。

労働許可が必要ないとはいえ、いきなり移住ができるわけではありません。取得する必要がなくなったのは「労働許可」のみで、「居住許可」に関しては、必ず取得しなければなりません。オランダに移住するには、会社に雇用されるなどして「居住許可証」を取得しなければ、90日以上の滞在はできません。

「居住許可」とは、ただ単にオランダに住んでいればもらえる証明ではなく、「オランダで一定の給与を支払う会社に雇われている」こと、もしくは「オランダで起業した」ことを証明するものです。

今まで労働許可を取得するハードルが高かったことから、2014年以降かなり移住が現実的になったといえます。

ビジネスチャンスは、オランダにあり

オランダで個人事業や有限会社を起こし居住許可を申請する場合、4,500ユーロ(約56.5万円、2016年4月22日のレート1ユーロ=125.52円で換算)以上を事業資本金として投資することが「日蘭通商航海条約」の適用条件の一つです。比較的少額であり、居住許可が認められれば事業にも使うことができます。また、税的なメリットがあるなど、他国に比べると日本人の特権が多いのもうれしいところ。

サーブコープは、世界22カ国に150の拠点があります。残念ながらまだオランダにオフィスはありませんが、海外で起業、移住を考えている方を充実のオフィスでバックアップしています。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

 

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