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オフィス選びのプロに聞いた!「六本木にオフィスを構えるべき理由」とは?

main六本木といえば、都内でも屈指の繁華街。今も昔もさまざまな流行を生み出し、外国人の多いおしゃれな街でありながら、アップル、グーグルなどのグローバルIT企業や外資系金融機関、名だたるベンチャー企業がオフィスを構えるオフィス街の側面も持ち合わせています。

なぜ、今をときめく大企業やベンチャー、スタートアップ企業が「六本木」を目指すのでしょうか。今回は、自らも六本木にオフィスを構え、外資系企業やスタートアップ、ベンチャーのオフィスを数多く手がけてきた、ジャパン・プロパティーズ株式会社の代表取締役、高将司(こう しょうじ)氏にお話を伺いました。

――オフィス街としての六本木の特徴とは?

2003年に六本木ヒルズが竣工して、六本木は大きく変わりました。あとは2007年の東京ミッドタウン。この二つができてから、六本木にオフィスを構える動向が強まったといえるでしょう。六本木ヒルズでは、六本木を国際文化都市と位置付けて、ゴールドマン・サックスやリーマン・ブラザーズなどのグローバル企業を誘致して、街の魅力を上げていくというブランディングを図りました。また、一帯を開発してレジデンスや商業施設を作り、住むところ、働くところが近くて、さらに飲食をメインに映画館など周辺で遊べるという魅力的な街として人気を集めています。

――オフィスを構えて働く街として、六本木にはどんな魅力があると思いますか?

人、もの、情報、お金、全てが六本木に集まっているところでしょうか。六本木にオフィスを構えることによって、街に集まる人たちとつながれたり、情報を得られたりというのが、非常に魅力なのではないでしょうか。これに関しては、オフィスを構えてみて初めて実感できる部分だと思います。

――先程飲食とありましたが、ビジネスはもちろん、会食を含めて全て六本木でできてしまうわけですね。

そうですね。六本木ヒルズ51階には会員制の「六本木ヒルズクラブ」があって、和・洋・中、全てのジャンルのレストランが揃っており、エグゼクティブの接待をする場合にもお店選びに事欠きません。森ビルが先導して六本木を作り上げたと言ってもいいでしょう。

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――ビジネスにおいて、六本木の人たちとはどのようにつながっているのでしょうか?

例えばテナントごとに、入居している企業同士のパーティーが開かれています。あとは交流の場においても、「六本木で経営してるよ」という話をきっかけに横のつながりができることもありますね。投資家にしてもITの起業家にしても、住まいが「港区六本木」という人が非常に多いので、出会うチャンスは多いと思います。起業家の世界は意外と狭い世界のため、一人知り合いができれば、輪がどんどん広がっていきます。

――交流とありますが、六本木周辺で有名な交流の場はあるのですか?

店名までは言えませんが、有名社長や起業家が集うことで有名なバーがありますね。誰もが知っているIT企業の社長や大企業の会長もいらしています。それにともなって関連企業や知人の社長も夜ごとに集まって交流していますね。

エンジェル投資家(創業してすぐの企業に投資活動をおこなう裕福な個人投資家)も含めて、ベンチャーキャピタルの方々も六本木に住んでいる方が非常に多いので、そういう方と知り合いになると、資金調達をしやすくなるというのもあります。

――交通面では、六本木というエリアはどうなのでしょうか?

社員さんのことを考えるとちょっと不便な面もあるかもしれません。ただ、六本木は山手線主要部の中心に位置していて、地下鉄はもちろん、バスも充実しています。タクシーでも新宿まで2,000円、渋谷は1,500円程度で行くことができるので便利ですよ。

――環境面としてはいかがでしょうか?

六本木はグローバルな街なので、街にいる人間は非常に多種多様。常に新しいアイデアや情報が飛び交う、血気盛んでエキサイティングな街なので、それも大きな魅力の一つかと思います。

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――大手企業が六本木を目指す理由は、何だと思いますか?

六本木ヒルズはガスで自家発電をしていて、停電のない、東京一と言っても過言ではないほど安心して働けるビル。アップルやグーグルも、六本木ヒルズを選ぶにあたって災害時のリスクヘッジを考慮したことでしょう。世界的に有名な企業が入居しているとなると、こぞってITベンチャー系企業は六本木ヒルズを目指しますよね。追いつけ追い越せという気持ちが、六本木ヒルズに向かってよい循環になっているのではないでしょうか。

――他にベンチャー企業が多い印象の新宿、渋谷、池袋と六本木では、どこが違うと思いますか?

まず、街にいる人たちや企業が全然違いますね。新宿、池袋は個人向けの金融系が多かったり、営業会社が多かったりしますし、渋谷は、サイバーエージェントを筆頭にGMOなど日系のIT企業が集まっているので、スタートアップにとても人気のエリア。渋谷や新宿はアクセスがいいので、エンジニアを始め、人を集めやすいというメリットがあると思います。

――「街にいる人が違う」というのは?

六本木で働いていたらわかると思いますが、六本木は本当に国際的な街です。外国人観光客も多いですが、外資系企業も多い分、日本人以外のビジネスパーソンも非常に多い。海外展開を視野に入れた企業なら、六本木はその足掛かりの街として最適だと思いますね。

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――ベンチャーやスタートアップ企業が、六本木を目指すメリットはどこにあると思いますか?

やはり、一番は「人のつながり」ですね。ビジネスの発展には、いかに優秀ないい人に出会えるかが重要なので。それによって事業が加速することもあると思います。さらに、目の前にそびえ立つ六本木ヒルズ。いつかヒルズにオフィスを構えたいと、高い目標としてモチベーションを上げてくれることでしょう。最近だと、スタートアップで成功しているメルカリも六本木ヒルズにオフィスを構えています。

――ご自身が六本木にオフィスを構えてみて感じたメリット・デメリットは?

そうですね、1番のメリットはやはり、横のつながりができたこと。特に仕事柄、六本木の専門家として見られるので、ブランディングできているということもメリットの一つです。デメリットは特に感じていないのですが、強いて言えば、夜になっても、人が多く賑やかなことでしょうか。

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――六本木の市況と相場についてお伺いします。現在の六本木・賃貸オフィスの相場はどのぐらいですか?

ビルによってピンキリです。中規模の普通のビルでは、一坪あたり2万から2万5,000円ぐらいですね。六本木ヒルズ、ミッドタウンで、一坪あたり3万5,000円~4万円ぐらいだと思います。ただ、六本木ヒルズについては稼働率がほぼ100%。ほとんど市場に出ることはありませんね。

――他のオフィス街と比べて割高ですか?

渋谷と比べると割安です。感覚的には、赤坂、青山、恵比寿とも同じぐらいだと思います。

――起業したばかりの会社やスモールカンパニーが六本木にオフィスを構えるのはなかなか大変な印象ですが、実際のところはどうでしょうか?

そうですね。そもそも、六本木はグローバル都市なので、外資の参入も非常に多いんです。一方で、日本の不動産オーナーは、基本的に審査がすごく厳しい。当社も外資系企業の日本のスタートアップなど何社も手がけていますが、借りるために保証金を10~12カ月分預けてほしいなど、条件が多くて大変です。

例えば、サーブコープのレンタルオフィスだと、保証金も1カ月分で、本国での審査もできて、連帯保証人も社長や代表でいいというのは、ハードルがぐっと下がりますね。オフィス設立の労力やコストを抑え、素早くビジネスのスタートを切れる点がいいと思います。

――契約までに時間がかかってしまうのであれば、レンタルオフィスという選択もよさそうですね。

実績を作る前の段階で、レンタルオフィスを借りるというのはとてもいいと思います。スタートアップに限っても、家具も揃える必要がないですし、借りたらすぐに事業をスタートできます。まずは1、2年実績を作ってから、賃貸オフィスを借りるというのもアリでしょう。

――オフィス賃貸とレンタルオフィス、それぞれのメリットは?

オフィス賃貸のメリットは、基本的に自由に内装を作れて、自分の好きなオフィスを準備できます。家具も好きなものも入れられて、コストも相場で借りられます。来客時も自由に出入りでき、フレキシブルに使えるというところでしょうか。レンタルオフィスのメリットは、初期のハードルがすごく低くて、借りやすいところ。例えば短期プロジェクトでも数カ月単位から契約ができるので、柔軟に借りられます。あとは契約したその日からビジネスがスタートできるのもいいところですね。

――逆にデメリットはどこにありますか?

オフィス賃貸だと2年ぐらいは契約にしばられます。保証金もすごく高い。家具も自由に選べますが、自分たちでセットアップしなければいけません。内装、電話工事など働ける環境を作るために、時間とコストがかかります。あとは借りづらい、審査が通りづらいというのもありますね。レンタルオフィスのデメリットは、通常の賃貸と坪単価で比べた場合、少し割高という点ですね。

――今後、六本木はどのようなオフィス街になっていくと思いますか?

今でも世界的な優良企業が、六本木にオフィスを構えているのには、相応の理由があります。さらに、今後もさまざまな開発計画が控えています。ロアビルを含む第2六本木ヒルズ計画、交差点付近の開発、ホテルアイビスの建て替えなど、宿泊施設の増加や、オフィスビル、レジデンス、商業施設の増加が計画されており、より整備された街へと発展していくことでしょう。

街が発展して魅力的な環境になることで、より優秀なクリエイターが六本木に集まるようになり、日本から世界に羽ばたく企業が増えて、それを追いかける企業も増えることでしょう。さらに進化を遂げていく六本木が、今後もビジネスシーンを牽引していくと思います。

 

サーブコープ トライセブンロッポンギ オープン!

画像_6東京ミッドタウンの向かいに新しく竣工した「トライセブンロッポンギ」にサーブコープのレンタルオフィスがニューオープンしました。六本木駅から徒歩3分、六本木ヒルズ・東京ミッドタウン・国立新美術館のトライアングル内に位置するという好立地です。施設内には、ブルーボトルコーヒー、バーニーズニューヨークもオープン予定。六本木の新しい顔として、人気を博しそうです。

あなたのビジネスを支えるオフィスの土地として、六本木を検討してはいかがでしょうか?

プロフィール

画像_7ジャパン・プロパティーズ株式会社
代表取締役 高 将司(こう しょうじ)氏

2006年にロンドン市場に上場しているサヴィルズ社の日本法人、サヴィルズ・ジャパン株式会社、オフィス・リーシング部の立ち上げメンバーとして入社。世界最年少ながら売り上げを伸ばし、サヴィルズ社の知名度を上げ日本マーケットに基盤を作る。世界の優良企業から上場企業、ベンチャー企業まで幅広いネットワークを持ち、さまざまな移転プロジェクトを成功させ実績を積む。2012年、ジャパン・プロパティーズ株式会社を設立。オフィス仲介から、管理、売買仲介等、総合不動産サービス業を展開。独立から2016年7月現在まで、自らも六本木にオフィスを構えている。

拠点紹介

トライセブン ロッポンギ拠点

東京ミッドタウンの真向かいにオープンした新スポット

住所
東京都港区六本木7-7-7 Tri-Seven Roppongi 8階
電話番号
03-6629-3000
アクセス
地下鉄 六本木駅、乃木坂駅より徒歩3分
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