ラグビーを通して、厳しい環境で生きる子どもたちに力を。サーブコープも支援活動をスタート!
乳がんの予防や知識の啓蒙といった社会貢献に参加してきたサーブコープジャパンはこの度、新たな支援活動をスタートさせます。対象となるのは、国際NGO「チャイルド・ファンド」が運営するプログラム、「チャイルド・ファンド パス・イット・バック」。今回はプログラムの目的や内容、間もなく日本で開催されるラグビー世界大会との関係についてご紹介します。
なぜ、ラグビーなのか。厳しい環境で必要なライフスキルを
「チャイルド・ファンド」は11か国からなる国際ネットワークで、60カ国以上の国々を対象に活動しています。これまで、教育・保健・子どもの保護を中心に、1400万人を超える子どもや家族を支援してきました。2015年、新たな活動として導入されたのが、スポーツで社会課題の解決を目指そうという「スポーツと開発」分野の「パス・イット・バック」プログラム。ラグビーが基本にしている5つの価値、「結束」「尊重」「品性」「情熱」「規律」を通じて、暴力や麻薬、10代での妊娠といった問題を解決するスキルを子どもたちに提供しています。
これまで参加したのはラオス、ベトナム、フィリピンといったアジアの国に住む9000人以上の子どもたち。プログラムはまず、子どもたちを指導するコーチの育成から始まりますが、コーチも同じ地域に住む18〜25歳の若者。「パス・イット・プログラム」を通して、コーチ自身もリーダーシップや自信を身につけることができ、地域全体の開発に貢献できる人材となることが期待されています。
「チャイルド・ファンド パス・イット・バック」プログラムとは
子どもたちが学ぶラグビーは、タックルなどの激しい接触のない「タグラグビー」と呼ばれるもの。相手の腰についた「タグ」を取り合うことでゴールを決める競技です。90分の練習では、毎回一つのライフテーマを設定。「ピア・プレッシャー(※)」「ジェンダー」「将来の計画」など、日々の生活で直面する問題を取り上げ、タグラグビーを通して、困難を乗り越える対処法を身につけられるプログラム設計になっています。
(※)ピア・プレッシャー・・・思春期の仲間からの圧力やその弊害など
寄付金総額は約2億2200万円、今後は日本の子どもたちも支援
今年9月より日本の12都市で開催されるラグビー世界大会に向け、 日本国内でも「チャイルド・ファンド パス・イット・バック」の活動が活発になっています。3月にはベトナムと日本の子どもたちがタグラグビーで国際交流をしたほか、「ワールドラグビー」とパートナーシップを締結して募った寄付金は、今後、地震などの自然災害で被害を受けた日本の子どもたちの緊急支援にも役立てられる予定。すでに総額約2億2000万円の寄付金が見込まれており(2019年3月現在)、新たにアジアの厳しい環境で暮らす2万5000人以上の子どもたちが「チャイルド・ファンド パス・イット・バック」プログラムに参加できるようになる予定です。
サーブコープが考える社会的責任とは?「期待と要求に応える」
「社会と共に成長する」「社会の期待と要求に応える」を企業の社会的責任として掲げているサーブコープジャパンは、今後「チャイルド・ファンド パス・イット・バック」の募金活動などが日本でアクティブに活動できるよう、ワークスペースや会議室の提供、事業拡大を支援していく予定です。
その他、サーブコープは2011年より、乳がんに関する啓蒙や定期検診の促進を行うNPO法人「ラン・フォー・ザ・キュア・ファンデーション」を支援しています。毎年、サーブコープの各拠点でチャリティーイベントを行い、2018年は同団体に1,799,544円を寄付しています。