ソーシャルメディアの発達で誕生する、新しいビジネスとは?
ブログ、SNSといったソーシャルメディアの発達により、インターネットの影響力がますます拡大しています。消費者にアプローチするために、企業ではソーシャルメディアを活用したソーシャルメディアマーケティングが一般的となっています。今回は、ソーシャルメディアの発達によって誕生している新しいビジネスをご紹介します。
ソーシャルメディアマーケティングは、企業にとって不可欠に
ソーシャルメディアが発達した現代では、消費者は、企業やマスメディアからの一方的な情報だけで判断するのではなく、ブログやSNSといったソーシャルメディアを通して「いいね!」数やフォロワー数、コメント内容など他の消費者がどのように評価しているかを判断基準の一つにする傾向にあります。
そのため、企業も消費者と同じ目線に立ち、TwitterやInstagramなどのSNSを活用して情報を受発信する、ソーシャルメディアマーケティングが不可欠となりました。その効果を高めるために、フォロワー数が多く、ソーシャルメディアでの情報発信に強い影響力を持った「インフルエンサー」と呼ばれる人物に協力を得て行うプロモーションも一般的となってきています。
インフルエンサーと協業する、新しいビジネス
インフルエンサーの影響力を活用した、新しいビジネスも誕生しています。とくに、女性の支持を集めるInstagramや、若年層に視聴されているYouTubeのインフルエンサーがもたらした、特徴的な新しいビジネスをご紹介します。
有名インスタグラマーによる『ブツ撮り出張サービス』
出典:https://butsudori.snapmart.biz/
スナップマート株式会社が運営する『ブツ撮り出張サービス』では、1万人以上のフォロワーを獲得してきた経験を持つインスタグラマーが、企業などのクリエイティブ写真を撮影するサービスを提供しています。
構図の提案・小物の準備・交通費など全てを含み、税抜128,000円からオーダーが可能です。スタジオや本格的な機材は使わず、依頼者のオフィスもしくはインスタグラマーの自宅で撮影を行うため、スタジオ準備の手間もかかりません。依頼者は、ソーシャルメディアで「いいね!」を多数獲得する写真を作成してもらえます。また、撮影した写真をインスタグラマーのアカウントに投稿してもらうこともできます(別途、料金が発生)。
有名インスタグラマーと、企業など依頼者の仲介役・ディレクション業務を行い、依頼主から収入を得るビジネスモデルのようです。
有名YouTuberによる企業プロモーション
出典:https://www.uuum.jp/
「HIKAKIN」や「はじめしゃちょー」、「木下ゆうか」など、有名YouTuberが多数在籍『UUUM(ウーム)』は、業界初のYouTuber向けマネジメントプロダクションです。
人気YouTuberが、よりコンテンツ制作に集中できるように最適な環境作りをサポートしており、2017年3月より松竹芸能と業務提携し、オンラインタレントの育成も行っています。また、UUUMでは、人気YouTuberによる商品レビューやイベント参加、キャンペーン連動など企業のプロモーションサービスを提供しています。
UUUMは、所属YouTuberが配信した動画の視聴数に応じてYoutube側から得る「アドセンス収益」と、顧客企業から得る「広告収益」の2つを収入源とするビジネスモデルです。
企業のマーケティングにおいて、ソーシャルメディアマーケティングが重要な位置を占める現代。インフルエンサーとなるべく、ソーシャルメディアでの情報発信を行うのはもちろん、インフルエンサーと、彼らの影響力を借りたい企業、両者をつなぐビジネスにもチャンスが転がっていることも、注目すべき点と言えます。