【起業家300人に聞きました】起業家の4人に1人は経営ドラマを持っていた!苦境を乗り越えてより強い経営者に
厳しいビジネスの世界において、数々の失敗を経験し、苦境を乗り切って成功にたどり着いた起業家も少なくないでしょう。苦い経験をしたからこそ、新たな経営の気づきもあるはず。「起業ドラマ編」に引き続き、今回は起業家が経験した「経営ドラマ編」として20~40代の起業家300名にアンケート調査を行いました。
起業家の約4人に1人が「経営ドラマ」を持っている!
「起業から現在までの経営の中で、何かドラマチックな出来事はありましたか?」と聞いたところ、起業家の24.7%が「劇的なドラマがあった」(4.0%)、「ドラマが多少あった」(20.7%)と回答しています。つまり約4人に1人が、自身の経営ドラマを持っているということです。
直近1年の経営状況別にみると、「ドラマがあった」と回答した人は、経営が不調な起業家(15.3%)に対して、順調な起業家(35.8%)という結果になりました。経営の中で遭遇するドラマチックな出来事は、経営に良い影響を与えているようです。
それでは、実際に起業家たちは、どのような経営ドラマを経験したのでしょうか?いくつかご紹介します。
■倒れかかりそうになったとき、お客様たちに励まされた(38歳/女性/サービス業)
■経営が困難になり支援を依頼すると、多くの人が金銭あるいは物品を支援してくれた(31歳/女性/教育・学習支援業)
■信頼できる筋としっかりした契約を交わさずに仕事をした結果、口約束とかなり異なる労働条件や賃金になってしまった(43歳/男性/サービス業)
■リーマンショックでガクンと東日本大震災でガクンと収入が激減した(42歳/男性/サービス業)
■店舗を決めて、商売を始めたとたん、管理会社のミスで店舗を移転しなければならなくなったが、結果的に良い場所に移動できたので良かった(46歳/女性/サービス業)
■飲食店を立ち上げた際、信用していた従業員に売り上げを持ち逃げされてしまい、それが原因でお店をたたむことになった(42歳/男性/その他)
自分1人では乗り越えられなかった苦境を周囲の人々の支援や励ましで乗り越えていたり、失敗に挫折することなく立ち向かったことで、失敗前よりも強くなったという、熱い経営ドラマが回答されました。
捉え方ひとつで、さまざまなトラブルも良い出来事に
ご紹介したように、起業家たちは良い出来事、悪い出来事に関わらず、さまざまなドラマを経験して会社経営を続けています。また、有名起業家ほど印象的な経営ドラマを持っているものです。たとえば、KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)の創始者として知られているカーネル・サンダースにおいては、フライドチキンの調理ノウハウを実演しながらFC展開のための営業を重ねた際に「NO!」と断られた回数は、実に1009回だったとか。1010回目にして大きな成功を掴んだといわれ、ビジネスにおける不屈の精神の重要性を示しています。
この出来事は自分にとってどれだけの価値があるのか。あるいは、乗り越えることにより自分がどう変わるのか。そんなふうに考えられるポジティブさこそ、順調な経営への鍵を握っていると言えます。
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