【起業家300人に聞きました】起業にはドラマがつきもの? あなたの起業ドラマを教えて!
アップル共同創業者のスティーブ・ジョブズ、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグなどの有名起業家には、ドラマチックな起業エピソードがあります。一方で、世の中の起業家一人一人にもさまざまなドラマがあるはずです。なぜなら、ベンチャーの起業は全てのことが順風満帆に進むものではなく、紆余曲折あることが普通だからです。そこで今回は20歳~49歳の起業家男女300名に、起業時のドラマチックな出来事について聞きました。
あの有名起業家にもこんな起業ドラマがあった!
今や大企業となった有名企業にも、がむしゃらに起業をした創業者がいて、創業時に失敗と成功を繰り返しながら成長してきました。例えば、アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックは、起業するためにウォズが所有していた65台のHPの電卓コンピューターを520ドルで売り、ジョブズは愛車のフォルクスワーゲン製バスを1,500ドルで売り払い、そのお金を出し合いスタートしたのだとか。
また、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグがハーバード大学の学生だった頃、ハッキングして手に入れた女子学生の身分証明写真をインターネット上に公開し、女子学生の顔を比べて勝ち抜き投票をするゲームを一晩で作り上げたというエピソードも。
日本の起業家、DeNA創業者の南場智子氏は、コンサルタント時代のクライアントから「南場さんがやってみては?」と言われたことがきっかけで、起業を決意したと言います。GREE創業者の田中良和氏は、クレジットカードでキャッシングをしながらサーバー代を払っていた時期があるのだとか。有名起業家も、それぞれのドラマが転機となり、今があるのかもしれません。
起業家の4人中1人に起業ドラマが!
そこで起業家300名に、起業する時にドラマチックな出来事があったか訊いたところ、ドラマがあったと回答した起業家は24.7%と起業家の4人中1人に起業ドラマがあることがわかりました。ドラマがないと答えている人も75%と多数いますが、人に話してみることで意外な起業ドラマを発見できることも。
うれしいことも、大変なことも……起業ドラマは人それぞれ
起業ドラマがあったと答えた起業家に、実際にどんなドラマチックなストーリーがあったのか聞きました。まるで映画やテレビドラマのようなストーリーが。起業ドラマに共通しているのは、過去に大変なことあったからこそ現在がある、というものでした。
欲を出し、危うく副業にも手を出そうとした。 妹に内緒で起業し驚かすつもりだったが、契約の直前でバレて止めることに。あのまま自己判断で進んでいたら、破産していたと思う(46歳/女性/その他のサービス業)
起業するために国金からの融資を相談した時、このぐらいの事業計画レベルでは到底融資することはできないと言われ、それが悔しくて何度も何度も事業計画を練り直し、最終的には初回融資では不可能と思っていた400万の事業資金の借受けに成功したこと(33歳/男性/サービス業(飲食業・宿泊業))
法人化する際に生活費に余裕を持ちたいとそれまで経験のあった株式相場で空売りをして数日で85%の資金を失った。その後起業しながら安定するまでバイトをする羽目になってしまった(42歳/男性/その他)
ITバブルがはじけ、スタートから仕事が全くない中で電話帳を片手に電話をかけまくった。その結果徐々に仕事を受注できるようになり、今の営業力のベースとなった(43歳/男性/サービス業(インターネット関連・情報・通信・放送))
友人にだまされ借金まみれになり破産。そこから立ち直り起業した(43歳/男性/サービス業(飲食業・宿泊業))
出資金をかなり早い段階で使ってしまい、再度安定に戻すのに苦労したこと(45歳/男性/サービス業(インターネット関連・情報・通信・放送))
まとめ
アンケート結果を見ても、さまざまな起業ドラマが回答されています。また、起業時は一人で頑張ってしまいがちですが、専門家の意見や、手を貸してくれるような人手があれば早期解決につながる問題も少なくありません.
起業時の問題や悩みの解決を目指す場合、セミナーや交流会に参加して、人と交流することも大切です。そうした活動の中で、相談相手にもなる「メンター」を見つけるのも一つの手。起業に興味がある、経営に関して悩みがあるという人は、無料の交流会などに参加されてみては?