テレワークに最適な場所の選び方とおすすめスポット12選
多くの企業でテレワーク(リモートワーク)が定着し、オフィスへの出社とテレワークのハイブリッドで働く方も増えました。個人事業主だけでなく、オフィスワーカーの間でも多様な働き方を選べる環境ができつつあります。
しかし一方で、テレワークだと「自宅が狭い」「家族がいる自宅では仕事に集中できない」といった悩みを抱えている方もいるでしょう。最近は、様々な事業者がユーザーのニーズに合わせて、様々な形態のコワーキングスペースを運営しています。また、低料金で利用できるテレワーク向きの施設も増えているので、一度検討してはいかがでしょうか。
自分の仕事スタイルに合ったテレワークの場所が見つかれば、快適に、かつ生産性高く仕事をすることができるでしょう。今回は、そんなテレワークにおすすめの場所を紹介します。
テレワークに最適な場所を選ぶポイント
テレワークに最適な場所を選ぶには、以下のようなポイントをチェックします。仕事上必須の条件や、自分が大切にしたいことに優先順位をつけて検討しましょう。
ポイント1.静かな環境
いいアウトプットをするためには、仕事に集中できる静かな場所を選ぶことが重要です。落ち着いた環境のカフェや図書館、コワーキングスペースなどは、PCを持ち込んで作業するときに向いています。
ポイント2.インターネット環境
高速で常に安定して使用でき、かつ安全なWi-Fi環境が利用できるかは大事なポイントです。暗号化されていない公共Wi-Fiは情報漏えいのリスクがあるため、ビジネス利用には不向きです。
ポイント3.電源と設備
長時間のテレワークに電源は欠かせません。他には作業しやすいデスクと椅子、適切な照明の有無などもチェックします。仕事の内容によっては、コピー機やプリンターが必要な場合もあるでしょう。
ポイント4.プライバシー・セキュリティ
テレワークでも高いレベルのセキュリティ確保が重視されています。企業によっては、テレワークの場所としてカフェや図書館を不可としていることもあります。プライバシーが保てるオフィスや個室であれば安心です。
ポイント5.リフレッシュ環境
仕事に集中するためには、適度な休憩が不可欠です。ティーブレイクができるスペースや、長時間仕事をする場合にランチができる場所が必要になるでしょう。休憩時間に屋外を散歩できる環境などもあれば望ましいです。
ポイント6.費用
公共施設など無料で使用できる場所もありますが、多くの場合は費用がかかります。設備やセキュリティのレベルが上がればそれだけ費用も高くなりますが、自分の仕事に合わせて予算の範囲内で選びましょう。
ポイント7.営業時間
営業時間のチェックも必要です。自分が働きたい時間が休日や早朝・夜間であれば、それに合わせた場所を探します。
ポイント8.交通アクセス
交通費や時間の節約を考えれば自宅から近いことが重要です。必要に応じて駐輪場や駐車場の有無もチェックしましょう。
次にいろいろなおすすめスポットを紹介しますが、自宅近くに該当の施設があるか調べておくと、いざというときに役に立ちます。
テレワークにおすすめの場所12選
テレワークにおすすめの場所を以下にまとめます。
1.自宅
自宅はテレワークで最初に検討するべき選択肢です。コストがかからず、時間を気にせず利用できることがメリットです。自宅に仕事専用の個室や専用スペースが確保できれば快適にテレワークができるでしょう。しかし、家庭によっては「自宅が狭い」「騒音が気になる」「子どもがいて集中できない」などの問題があり、自宅で仕事がしづらいという方もいます。また、一人暮らしであっても自宅だと集中しにくく、自宅以外でテレワークをしたいというニーズもあるようです。
自宅でのテレワークについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
2.コワーキングスペース
テレワークにおすすめの場所として、仕事目的に特化した施設である「コワーキングスペース」があります。コワーキングスペースとは、設備が整ったオフィスを他の人とシェアして利用できるサービスや場所のことで、テレワークの広がりとともに全国各地に施設が増えています。安全なインターネット環境が整備されたオフィススペースや、会議室や休憩ラウンジなどの充実した設備が魅力です。毎月定額を支払って利用する以外に、週に数時間、数日などのスポット利用も可能です。
3.カフェ
落ち着いた雰囲気で電源設備も備えたカフェは、テレワークしやすい場所の一つです。「スターバックスカフェ」は全店Wi-Fi完備、「喫茶室ルノアール」は個室を提供してテレワークを支援しています。
飲み物代のみで気軽に利用できることがメリットですが、不特定多数の人が出入りすることやWi-Fiのセキュリティレベルなど不安要素もあります。また、テレワークを歓迎していないカフェもあるので、店や他の人の迷惑にならないよう配慮することも大事です。
4.公共施設(図書館、自治体運営のワークスペースなど)
無料または低料金で利用できる公共施設は、テレワークの場所として要チェックです。候補としてまず図書館があげられます。電源設備があり、PCの持ち込み可能エリアを備えている図書館も増えています。しかし、図書館の空間は本来テレワーク向けではないので、Wi-Fi設備が不十分または設置無しだったり、地域によっては図書館でのテレワーク不可としていたりするので注意が必要です。
その他に、最近では自治体がコワーキングスペースを提供している例が増えています。例えば東京では、「港区立産業振興センター」「TOKYOシェアオフィス墨田」などがあります。居住している自治体のサービスについて調べてみることをおすすめします。
5.レンタルオフィス(個室オフィス・コワーキングスペース)
レンタルオフィスとは、オフィススペースの一部をレンタルできるサービスのことで、専用の個室を月額契約あるいは一時利用料金で利用します。オフィスに必要な機器・環境は全てそろっているので快適に作業ができます。一定の費用がかかりますが、自分でオフィスを契約するよりは手軽で低料金です。
レンタルオフィスにコワーキングスペースや個室オフィスが付随している施設もあります。その場合は、用途やその日の気分で使い分けるのもよいかもしれません。
6. ホテル(ラウンジ・テレワークプラン)
ホテルにも、テレワークに活用できる施設やサービスがあります。誰でも利用できるラウンジは、仕事しやすい場所の一つです。オフィス街のホテルには、電源設備や仕事に適したデスク・チェア、半個室スペースなどを備えたラウンジもあります。
ホテルの部屋に宿泊して仕事に利用すれば快適ですが、料金が高いことがデメリットです。そこで、日中だけ個室を利用できる「テレワークプラン」を提供しているホテルもあります。ただし近年では宿泊需要が高まり、テレワークプランを停止しているホテルが多いようです。
7.ウィークリー・マンスリーマンション
必要な期間のみ部屋を借りられるウィークリー・マンスリーマンションもテレワークに向いています。プライバシーが確保された個室とWi-Fi環境を24時間使用できることが最大のメリットです。1日数千円程度以上の費用がかかりますが、期間限定で集中して仕事をしたい場合などに適した環境と言えます。
8.ワークスペースのあるスーパー銭湯・サウナ
仕事の合間にリラックスできる環境も重視したい人のニーズに応え、ワークスペースを設置したスーパー銭湯やサウナが増えています。電源やWi-Fi環境を備えたコワーキングエリアで、リフレッシュして仕事に取り組めます。
9.カラオケ店
カラオケ店は、テレワークしやすい意外な穴場と言えます。本来の利用者が少ない平日昼間に、利用しやすい料金設定のテレワークプランを提供しているカラオケ店も多いです。
プライバシーが保てる個室で電源設備やドリンクサービスもあり快適に仕事ができますが、店舗によってはデスクや椅子が作業に適していなかったり、十分なWi-Fi環境が確保できなかったりすることもあるので注意しましょう。
10.インターネットカフェ
インターネットカフェもテレワークプランに力を入れています。「快活CLUB」もその一つで、個室のテレワーク利用を推奨しています。24時間営業のところが多いので、深夜や早朝のテレワークにも対応が可能です。インターネットカフェ本来のサービスである動画や漫画、ドリンクなどで気分転換もできます。
11.駅のテレワークブース
駅構内でテレワークスペースを提供する鉄道会社が増えています。JR東日本の場合「STATION WORK(ステーションワーク)」会員になると、各駅に設置された個室や半個室スペース、提携のコワーキング施設も利用可能です。例えば東京メトロも「CocoDesk」の名でワークスペースを提供しています。
12.空港・新幹線
空港にはいくつかの待合スペースがあり、Wi-Fiや電源設備が整備されている場所でのテレワークが無料で可能です。有料のラウンジでテレワークに適した個室を提供しているところもあります。
JR東日本の新幹線では、電話やオンライン会議も可能な「TRAIN DESK」というワーカー専用座席を提供しています。普通車指定席料金に追加料金は不要ですが、利用できる車両、座席数が限定されています。
ニーズやシーンに合わせて場所を選ぼう
テレワークが可能な場所として様々な選択肢があることを紹介してきました。個人のワークスタイルや業務内容に合わせて、ベストな環境を選びましょう。
静かな環境重視なら
静かで集中できる環境でテレワークをしたいなら、一人暮らしの方はまず「自宅」が候補にあげられます。また、「図書館」は館内で会話を控えることがルールなので、一定数の人がいても静かに保たれ、仕事に集中しやすい環境です。自分専用のスペースを確保できる「レンタルオフィス」や、テレワークを歓迎している落ち着いた雰囲気の「カフェ」もおすすめです。予算が許せば「ウィークリーマンション」「ホテル」もよいでしょう。
コスト重視なら
お金をかけずにテレワークできる場所なら、まず「自宅」です。家族がいて仕事がしづらい場合、PCデスクの周囲に簡易なパーテーションを設置する方法もあります。次に検討するのは図書館など、「自治体の施設」です。テレワーク向きの施設があるかどうか、市区町村のホームページで調べてみましょう。
この他に、「商業施設のフリースペース」や、天気がよければ公園や屋外スペースでもテレワークが可能です。ただし、これらの場所では利用ルールや仕事のセキュリティ保全に十分留意しましょう。
プライバシーが保てる個室なら
他の人に聞かれたくないオンライン会議などで個室を必要とする場合、専用設備がある「コワーキングスペース」がおすすめです。オンライン会議用ブースや個室を必要に応じて一時利用できます。
他に、「カラオケ店」「インターネットカフェ」もプライベートな個室が利用可能です。24時間営業の店も多いので、最寄りの施設をチェックしておくと、急に個室が必要になったときに便利です。
打ち合わせや商談をするなら
テレワークでは一人で作業することが多いですが、時には少人数で打ち合わせや作業を行うこともあります。そんなときは情報が外に漏れない「レンタルオフィス」や、「コワーキングスペース」に付帯する個室・貸会議室の一時利用がおすすめです。信頼感のあるオフィス空間なら、大事な商談にも対応可能です。
リフレッシュ要素も大事なら
仕事だけでなく、テレワークの合間のリフレッシュタイムも重視したい場合、まずおすすめしたいのが「都会のコワーキングスペース」です。休憩専用の快適なラウンジ、眺めの良い休憩スペース、フリードリンクなど、設備とサービスが充実したコワーキングスペースであれば、様々な方法で気分転換でき、仕事もはかどります。都会のコワーキングスペースなら周辺のレストランでランチ、周辺の散歩や買い物なども楽しめるでしょう。
この他、漫画や動画、ゲームが好きなら「インターネットカフェ」、サウナ好きなら「サウナ施設にあるテレワークスペース」など、自分の好みに合わせて選ぶのもおすすめです。
(まとめ)広がるテレワークの選択肢、ワークスタイルに合わせて選びましょう
ご紹介してきたように、自宅以外にもテレワークできる場所の選択肢は広がっています。
「レンタルオフィス」や「コワーキングスペース」は、テレワークに最適な設備とサービスが充実していて、仕事に集中できるベストな環境です。
その他に、「インターネットカフェ」「カラオケ」「サウナ」などで提供しているテレワークプランやワークスペースも活用できます。
公共施設では図書館以外にも、各自治体では起業やテレワークを支援するワークスペースの提供が増えており、こちらもおすすめです。
それぞれのメリット・特徴を理解して、セキュリティや設備、費用などの必須条件を押さえつつ、自分のワークスタイルに合わせて選びましょう。
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