ニューノーマルとは? 「新しい生活様式」で生活や働き方はどう変わるのか?
新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、人々の生活や働き方には大きな変化が求められています。そんな中、よく耳にするようになったのが「ニューノーマル」という言葉。ここでは、その意味や中身について詳しく解説するとともに、ニューノーマル時代の働き方や、オフィス環境からマネジメントまで、今後さらに求める企業の取り組みについても紹介しています。
ニューノーマルとは? わかりやすく解説
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「ニューノーマル」という言葉が取り上げられるようになりました。実は2007~2008年の世界金融危機、あるいはリーマンショックなどでも聞かれた言葉で、日本語で表すと「新しい常態」を意味します。メディアなどで取り上げられる「新しい生活様式」もこれに当たるものです。
特にコロナ禍では、多くの人・組織に変革が求められ、「常識」自体が変化しています。マスク着用が日常となり、多くの企業がテレワークを導入。事業者の中には、生き残るために事業形態の見直しを強いられたケースも少なくありません。家庭で仕事をする人が増え、また学校ではオンライン授業が当たり前のように取り入れられています。
新型コロナウイルスの感染拡大が大きな転換点となり、私たちの社会は一気に「ニューノーマル」へとシフトしたといえるでしょう。
ニューノーマル時代の新しい生活様式とは
では、具体的に私たちの生活はどのように変化したのでしょうか。各人の環境によって異なる部分は多いものの、以下のような例が代表的な「新しい生活様式」として挙げられます。
・ソーシャルディスタンスの確保
3密(密閉・密集・密接)を避けるため、他者との距離を2m以上に保つこと。接触および飛沫による感染予防が主な目的です。
・日常的なマスク着用
飛沫感染予防のため、屋外はもちろん、室内においても着用が推奨されています。飲食店においては食事中以外での着用が求められ、外している間は喋らない(黙食)などの対応を呼びかけているケースも少なくありません。
・ステイホーム
外出は必要最低限に留め、不要不急の外出自粛を控えて自宅で過ごすこと。家で過ごす時間が増えたことから、より暮らしやすい住まいを求めて引っ越し・移住などを検討する人も増加傾向にあるようです。
・徹底した手指消毒
外出から帰宅した際はもちろん、何らかの施設での出入り時にも、手指消毒の徹底が呼びかけられています。自ら消毒スプレーや消毒シートを持ち歩く人の姿も多く見られます。
・オンライン化
勉強や趣味、あるいは仕事に至るまで、オンラインでの実施が増加しました。学校では生徒に対して1人1台のパソコンが貸与され、オンライン授業の整備が進みました。また会社ではテレワークが拡大し、自宅から仕事をする人が急増。また、画面越しに会話しながらお酒を楽しむ“オンライン飲み会”といった言葉も誕生しています。
ニューノーマル時代の新しい働き方は?
次に、ニューノーマル時代の働き方について深堀りしていきます。コロナ禍を機に、従来の出社型から完全リモートワークやテレワークにシフトしている企業も少なくありません。
働く場面では具体的にどんな変化が見られるのか、解説していきます。
・テレワーク
多くの企業が、自宅などで働くテレワークを導入しました。これに伴い、これまでのオフィスを閉鎖、移転、縮小するケースも見られます。企業側から見れば、セキュリティや管理面での課題はあるものの、交通費や光熱費などのコスト削減といったメリットも。
働く側も通勤時間がなくなったり、短縮されたりするなど、自分時間が増えたことでワークライフバランスが向上したという声が少なくありません。
・ワーケーション
「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた言葉として誕生しました。観光地などで、余暇を楽しみながら仕事もこなす働き方です。これを受け、各地域ではワーケーションを軸とした地域活性化に取り組む自治体、あるいはこれを支援する企業も見られます。
・オンラインコミュニケーション
ビジネス上のコミュニケーションといえば、電話やメールが中心でした。しかしニューノーマル時代においては、チャットシステムの利用がこれに置き換わりつつあります。短文から手軽に連絡が取れるほか、返答が即時反映されるなど、雑談から相談、確認まで、使い勝手の良いコミュニケ―ションツールとして広く導入されています。
・Web会議
会議や打ち合わせなどは、その多くがWeb会議システムを用いてオンラインで実施されるようになりました。会議室に出向くという移動が伴わない分、スケジュール調整も容易で、効率的に時間が使えるように。一方で、ミーティングを詰め込みすぎてしまうデメリットもあるようです。
・クラウド化
業務に関わるさまざまなデータやファイル、各自のスケジュールやプロジェクトの進行管理、あるいは顧客情報などまでクラウドでの管理が主流になっています。場所を問わず情報を共有・利用できるため、テレワークとの相性が高いのも特徴です。
こうしたニューノーマル時代の働き方は、コロナ禍が収束しても戻ることは考えにくいでしょう。今後もテレワークを継続するという企業は多く、新しい世代の雇用にもテレワークという自由な働き方が企業の魅力の一つになっているようです。もちろん、課題がゼロというわけではありません。「自宅では集中し切れず業務効率が下がりがち」「オンラインでは意思疎通が取りにくいことがある」「クラウド化が難しい業務がある」など、テレワークならではの悩みも聞かれます。
ニューノーマル時代に求められる企業のカタチ
今後、ニューノーマル時代の働き方が「コロナ前に戻る」可能性は低く、企業側には引き続き柔軟性が求められるでしょう。検討すべき最低限の事項について、代表的な3点を取り上げます。
(1.) オフィス環境
テレワーク導入はもちろん、時差出勤や副業の受け入れなど、働き方が多様化しました。これに合わせ、企業ではオフィスの再定義が求められています。例えば先にも触れた、オフィスの閉鎖や移転、縮小もこのうちの一つです。あるいは仕事だけでなくリフレッシュできる空間を設けるなど、オフィスの面積を拡張するというケースも見られます。
また、サテライトオフィスやシェアオフィスを導入した企業もあります。オフィスに出社する目的を再定義し、自社にとって最適なオフィスのあり方を見出すことが大切です。
シェアオフィスとは? テレワークに最適なオフィスサービスの活用法
(2.) 自由な働き方
ニューノーマル時代には、いかに自由な環境で、個人の最大のパフォーマンスを発揮してもらうかを主軸に考えることが求められます。すでに出社時間やコアタイムを定めない企業がいたり、チーム内で進捗がしっかり共有できていれば、副業や複業を認めたりするケースも少なくありません。
副業は、インターネットを活用することで、これまで困難だった遠隔のスペシャリストにも仕事を依頼できるなど、企業側にとってもメリットは大きいでしょう。自治体でも副業人材を活用する例が挙がっているほどです。
業務委託契約など、新たな形態に対応することも必要です。柔軟な働き方を受け入れ、かつこれまで以上の成果へ繫げるための体制作りは、もはや必須ともいえる課題ではないでしょうか。
(3.) マネジメント
テレワーク主体など新しい働き方において、業務の生産性や効率を大きく左右するのがマネジメントです。遠隔でも業務状況を明確に管理し、適切なコミュニケーションを通じて信頼性の構築やモチベーション維持を促し、目標達成へと繫げていかなくてはいけません。
昨今よく耳にするメンタルヘルスも、マネジメントの一部となるでしょう。組織の体制等に応じ、マネジメントの手法改善や人材育成が求められます。
サーブコープのシェアオフィスで実現する自由な働き方
働き方が多様化するニューノーマル時代において、注目されるのがレンタルオフィスやコワーキングスペースといった「シェアオフィス」です。
サーブコープでは国内27カ所、世界各国に150カ所以上にオフィスを展開し、いずれもビジネス一等地にあるため、アクセスも至便。社員のリモートワークやテレワークの拠点にしたり、必要なときは会議室を借りて対面のミーティングを実施したりするなど、オフィスでも自宅でもない、第3の働く場所としてご活用いただけます。
また、電話対応や郵便管理をはじめ、ITソリューションなどビジネスに必要なサービスも完備。入居後、すぐに業務を開始できるインフラも充実しています。
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